セリエAパルマでのシーズンを終えた日本代表GK鈴木彩艶。

22歳の守護神はイタリアでの評価を高め、欧州列強から熱視線を送られる存在となった。

そうしたなか、かつてパルマで300試合以上に出場し、1994年W杯準優勝メンバーにもなった元イタリア代表DFルイジ・アポローニは、『Festival della Serie A』で、鈴木についてこう話していたそう。

「(190cmと)身長が高いにもかかわらず、身体能力に恵まれており爆発力がある。

これは現代のGKにとって重要な資質だ。足元も非常に上手で、(ビルドアップにおいて)最初の指揮官のような役割を果たす。ロングスローも得意だ。

爆発力ではマルコ・バッロッタとルーカ・ブッチを彷彿とさせる。バルロッタがサンプドリア戦で見せたファウスティーノ・アスプリージャへのアシストを思い出すね(自陣ペナルティエリア内からのロングフィード一発でカウンター)。鈴木にはその資質がある。

彼は現代GKの典型で、ローマ戦では傑作のダブルセーブを決めた。GKはゴール前での守備と足技の両方で優秀でなければならない。鈴木もこの点で優秀で、安定感をもたらしている。

私はルーカ・マルケジャーニとプレーした経験から、これは絶対的な基本的価値だと理解している。

両方をこなせるキーパーが最高だ」

マルケジャーニは、名門ラツィオで一時代を築いた元イタリア代表の名GKで、アポローニとともに1994年W杯にも出場している。

また、かつてインテルやパルマでプレーしたファウスト・ピッツィも「鈴木?今日、GKにはより多くのことが求められる。より完成度が高く、プレーを開始できるだけでなく、キーパーとして優れた能力も求められる。鈴木のフィジカルはメニャンに匹敵する」と称賛していた。マイク・メニャンは、ミランに所属するフランス代表GK。

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