
群雄割拠のプレミアリーグ。2000年代に入ってから徐々に経済的な強さを増し、今や世界で最高のタレントが集まるコンペティションと化した。
今回はそんな場所で信じられないような苦戦をしてしまった「プレミアリーグ最悪のチーム」を『Give me Sport』から特集する。
5位:2018-19のハダーズフィールド・タウン
獲得ポイント:16
監督:デイヴィッド・ワグナー→マーク・ハドソン(暫定)→ヤン・ジーヴェルト
在籍していた主な選手:トミー・スミス、アーロン・ムーイ、ジェイソン・パンチョン、ローラン・ドゥポワトルなど
2017-18シーズンのプレミアリーグでは、16位とギリギリながらも残留を果たすことに成功したハダーズフィールド・タウン。しかしその夏に行った補強はうまくいかず、前年度の再現はならなかった。
2015年からチームを率いていたデイヴィッド・ワグナー監督は、残留を果たしたときには胴上げされて祝福を受けるほどの人気を誇ったが、このシーズン途中で解任に。
一昨季にマインツ05を率いたことで知られるヤン・ジーヴェルトがその後任になったものの、6試合も残して2部への降格が決定。結局監督交代後は1試合しか勝てなかった。
4位:2023-24のシェフィールド・ユナイテッド

獲得ポイント:16
監督:ポール・ヘッキングボトム→クリス・ワイルダー
在籍していた主な選手:オーストン・トラスティ、ヴィニシウス・ソウザ、ジェームズ・マカティ、ライアン・ブリュースターなど
2023-24シーズンのシェフィールド・ユナイテッドは、全38試合で行われるようになってからのプレミアリーグにおける最多失点記録を更新した。その数、なんと104失点。
また、アーセナルに0-6で敗れてからホームで4試合連続5失点以上を喫するという屈辱的な記録まで残している。しかもそのうち2回は同じブライトンにやられている。
さらに序盤戦ではニューカッスル・ユナイテッドに0-8という信じられない大敗をしており、とにかくディフェンス面が弱いチームだった。得失点差は-69となっている。
3位:2005-06のサンダーランド

獲得ポイント:15
監督:ミック・マッカーシー→ケヴィン・ボール(暫定)
在籍していた主な選手:ケルヴィン・デイヴィス、ロリー・デラップ、ギャリー・ブリーン、アントニ・ル・タレク、アンディ・グレイ、ジャスティン・ホイトなど
2002-03シーズンに19ポイントしか獲得できず、プレミアリーグにおける当時の最低勝点数記録を更新したサンダーランド。それからわずか3年、自ら記録をさらに更新した。
開幕からなかなか勝点を伸ばせず、マッカーシー監督は2月で解任。ケヴィン・ボールが暫定的に5月末まで指揮したが、成績は向上せず3勝6分29敗という成績で降格した。
リアム・デラップの父親であるロングスロー職人ロリー・デラップが所属していたことでも知られているが、このシーズンは故障で出遅れて6試合の出場に留まっている。
2位:2024-25のサウサンプトン

獲得ポイント:12
監督:ラッセル・マーティン→サイモン・ラスク(暫定)→イヴァン・ユリッチ→サイモン・ラスク(暫定)
在籍していた主な選手:菅原由勢、マテウス・フェルナンデス、ヤン・ベドナレク、アーロン・ラムズデール、キャメロン・アーチャーなど
昨季のプレミアリーグで「歴史上最速の降格」を喫したサウサンプトンであるが、最低勝点記録では2位となっている。
菅原由勢も所属したチームは、シーズンを通して86失点を喫するなど守備面で脆さを見せ、38試合で2勝6分30敗という成績に終わった。
また監督人事についても混乱が続き、12月にラッセル・マーティンが解任になったあと、イヴァン・ユリッチも4月に退任。サイモン・ラスクが2回も暫定的に指揮を執ることになった。
1位:2007-08のダービー・カウンティ

獲得ポイント:11
監督:ビリー・デイヴィス→ポール・ジュエル
在籍していた主な選手:ホッサム・ガリ、ケニー・ミラー、タイロン・ミアーズ、ロイ・キャロル、アラン・スタッブス、ロビー・サヴェージなど
2007-08シーズンのダービー・カウンティほど、「昇格1年目のチームは厳しい」ということを感じさせられたものはない。
ビリー・デイヴィス監督は就任1年目でダービー・カウンティを1部昇格に導いたものの、投資不足の影響もあって14試合で6ポイントしか獲得できず、クラブを批判して11月に解任となった。
その後ポール・ジュエルが後任となり、1月の移籍市場では8人もの選手を大量獲得するも、最後まで1試合も勝利できず。結局1勝8分29敗となり、シーズンを通してわずか20ゴールしか決められなかった。
※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。