チームが空中分解の危機も「逃げずに向き合い続けた…」尚志高DF西村圭人、完封で同高の7大会ぶりベスト8進出に貢献

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[第104回全国高校サッカー選手権大会1回戦、神戸弘陵学園高(兵庫県代表)0-1 尚志高(福島県代表)、2日、埼玉・浦和駒場スタジアム]



2日に3回戦が関東各地で行われ、尚志高が後半アディショナルタイムの劇的ゴールで神戸弘陵学園高に1-0と勝利し、7大会ぶりのベスト8進出を決めた。



この日、3バックの一角でフル出場したDF西村圭人(3年、アルビレックス新潟U-15)主将は、最後まで身体を張って相手の攻撃を封じ、完封勝利に大きく貢献した。



チームが空中分解の危機も「逃げずに向き合い続けた…」尚志高DF西村圭人、完封で同高の7大会ぶりベスト8進出に貢献
画像: ボールをコントロールする西村(写真中央 縄手猟)

ボールをコントロールする西村(写真中央 縄手猟)



チームが空中分解の危機に…



尚志高は、前回大会王者の前橋育英高を破って3回戦へ駒を進めた神戸弘陵学園高の堅い守備を前に、なかなかゴールをこじ開けられなかった。



PK戦までもつれ込むかに思われたが、後半アディショナルタイム4分に、コーナーキックの流れからFW臼井蒼悟(3年、栃木SC U-15)が混戦の中で頭で押し込み、劇的な決勝ゴールを挙げた。



西村は「本当にうれしかったです。選手権の前からセットプレーはチームでも練習していました。最後まで諦めずにゴールを目指し続けた結果が形になったので良かったです」と笑顔を見せ、劇的な勝利をよろこんだ。



高校2年のころから学年キャプテンを務めていた西村は、3年になるとそのままチームキャプテンに就任。今大会も持ち前のリーダーシップでチームをまとめているが、同学年には個性的な選手が多く、全員を同じ方向へ導くことは容易ではなかったという。



「今年のチームは個性が強かったり、尖ったやつが多くて、なかなかまとめきれない時期もありました。自分が何か言っても、無視される時期もありました」



チーム内で、何度も意見がぶつかり合い、高円宮杯U-18サッカーリーグ2025プレミアリーグプレーオフ(参入戦)で東山高に敗れて1年でのプレミア復帰を逃した後には、チームが空中分解しかけたという。



それでも、西村は選手だけのミーティングを開き、それぞれの考えをメンバー全員で共有。チームがより良い方向へ進むように意見をすり合わせた。



「自分が逃げずに向き合い続けたことで、あいつらも話を聞いてくれるようになりました。

まとめきれない時期はすごく大変だったんですけど、そこで逃げたら終わりだと思った。逃げないで、選手だけのミーティングで自分がまとめたり、工夫ができたのは、この1年で成長できた部分だと思います」



チームが空中分解の危機も「逃げずに向き合い続けた…」尚志高DF西村圭人、完封で同高の7大会ぶりベスト8進出に貢献
画像: ボールをカットして前方へ蹴り出す西村(写真中央手前、右から2番目 縄手猟)

ボールをカットして前方へ蹴り出す西村(写真中央手前、右から2番目 縄手猟)



尚志高は、4日午後0時5分から準決勝進出をかけて帝京長岡高と対戦する。



帝京長岡高には、西村の小学校時代のチームメイトであるMF茂木勇樹(いさき、3年、長岡JYFC)がメンバー入りしており、尚志高の背番号3にとっても特別な一戦だ。



「小学校のときにチームが一緒で、小さいころから知っているので(一戦)交えてみたいと思っていました。すごく楽しみな部分なんですけど、(試合には)負けられない」



ガンバ大阪のジュニアユース→高校他でプロとして成功した「最強イレブン」



尚志高の選手権初優勝へ、頼れる主将がチームを力強くけん引する。



(取材・文・写真 縄手猟)

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