かつてバルセロナで短期間ながらも強烈なインパクトを残したブラジル代表MFパウリーニョ。中国の広州恒大から4000万ユーロ(およそ72.9億円)という移籍金でカンプ・ノウに降り立った際にはメディアやファンから疑問の声も上がったものの、エルネスト・バルベルデ監督のシステムに見事に合致し、すばらしいパフォーマンスを披露。
最終的にはスポーツ的、そして経済的な理由から、わずか1年で5000万ユーロ(およそ91.1億円)の買い取り義務付きレンタルという形で古巣の広州恒大へと戻ることになったが、彼がバルセロナに加入した経緯は実にドラマチックなものだったようだ。
『Sport』によれば、パウリーニョはポッドキャスト番組『Charla』に出演した際、その驚きの舞台裏を告白。すべてはオーストラリアで開催されたアルゼンチン代表との親善試合の最中に始まったという。
「試合中、突如としてリオネル・メッシが彼に歩み寄ってきた。彼は僕の目をじっと見てこう言ったんだ。『それで……君はバルサに来るのか、来ないのか?』と。それだけなんだよ。何の説明もなかった。彼はそう言い残すと、そのまま背を向けて去っていったんだ。
考える時間すらなかったよ。でも、『君が連れて行ってくれるなら、行くよ!』とだけ返したんだ。
試合中に僕を動揺させるための揺さぶりかと思ったよ。でも、あれはただの親善試合だったし、次第に『本当なのかもしれない…』と疑い始めたんだ。
試合後にはすぐに代理人へと電話をかけた。『頼むよ、頭がおかしくなりそうだ! これが現実なのかどうか教えてくれ!』と叫んだよ。当時バルサにいたネイマールにも連絡しようとしたくらいだ。
そしてその1ヶ月後、代理人から電話があって『交渉がまとまったぞ。バルセロナに来てサインをするんだ』と言われたんだ」
なんとオーストラリアで行われたブラジル代表とアルゼンチン代表のフレンドリーマッチで、試合中に対戦相手のメッシから突然伝えられたとか。
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その一言から始まったバルセロナへの移籍。その珍しい経験は、彼のキャリアにおいて最も素晴らしい思い出の一つとして刻まれているようだ。
筆者:石井彰(編集部)

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