
2026年ワールドカップのアジア最終予選(3次予選)もいよいよ最終節。
日本代表は10日、大阪の市立吹田サッカースタジアム(パナソニックスタジアム吹田)でインドネシアと対戦する。
オランダが旧宗主国のインドネシアは近年、欧州からの帰化戦略でチーム強化を進めており、前節、中国に68年ぶりの勝利を挙げてグループ4位以内が確定。4次予選進出を決めている。
今晩の“アジア最強”日本との対戦は、ワールドカップ出場に向けた腕試しとなる一戦。そんなインドネシア代表の来日メンバーを日本サッカー協会(JFA)が9日に発表している。
インドネシア代表 来日メンバー
GK:
エミル・アウデロ(パレルモFC/ITA)
ナデオ・アルガウィナタ(ボルネオFC)
マールテン・パース(FCダラス/USA)
レザ・アリア(PSMマカッサル)
エルナンド・アリ(プルセバヤ・スラバヤ)
DF:
ジョルディ・アマト(ジョホール・ダルル・タクジム/MAS)
ケビン・ディクス(FCコペンハーゲン/DEN)
カルビン・フェルドンク(NECナイメヘン/NED)
ヤコブ・サユリ(マルト・ユナイテッド)
ヤンス・サユリ(マルト・ユナイテッド)
シェイン・パティナマ(所属なし)
アスナウィ・マンクアラム(ポートFC/THA)
ディーン・ジェームズ(ゴーアヘッド・イーグルス/NED)
ジェイ・イゼス(ベネチアFC/ITA)
ミース・ヒルハース(FCトゥウェンテ/NED)
リズキー・リド(プルシジャ・ジャカルタ)
プラタマ・アルハン(バンコク・ユナイテッド/THA)
ネイサン・チョーアオン(スウォンジー・シティ/ENG)
ジャスティン・フブネル(ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズ/ENG)
MF:
ジェイ・ペルペシー(ロンメルSK/BEL)
トム・ヘイ(所属なし)
リッキー・カンブアヤ(デワ・ユナイテッド)
イバル・イェナー(FCユトレヒト/NED)
マルセリノ・フェルディナン(オックスフォードFC/ENG)
FW:
ステファノ・リリパリー(ボルネオFC)
オレ・ロメニー(オックスフォードFC/ENG)
エギー・マウラナ・ビクリ(デワ・ユナイテッド)
ベッカム・プトラ(プルシブ・バンドン)
ラマダン・サナンタ(プルシス・ソロ)
ラファエル・ストゥルイック(所属なし)
欧州など国外組が半数近くを占めるなか、日本人的に気になるのがDF登録されている「2人のサユリ」ではないだろうか。
2024年のアジアカップなどで対戦した際も話題になったサユリは、ヤコブ・サユリ(Yakob Sayuri)のほう。両サイドでプレーできるスキルフルなサイドアタッカーだ。「ヤッサ」の愛称でも知られる。
ヤコブ・サユリ一方、「ヤン」とも呼ばれるヤンス・サユリ(Yance Sayuri)は、左利きのサイドバック。こちらも左右のウィンガーとしてプレーすることがある、攻撃性能に優れたキャラクターだ。
ともに1997年9月22日生まれの27歳。つまり双子である両選手は、2024年7月に前年創設されたばかりの強豪マルト・ユナイテッドへ兄弟揃って加入。
帰化選手が増え続けるインドネシアだが、チームとして大きな成果を残すためにはやはり国内組との融合が不可欠。今年1月に就任したパトリック・クライファート監督が苦心する部分でもあるはずだ。
本日10日(火)19:35から行われる日本戦では、インドネシア生まれインドネシア育ちの「2人のサユリ」にもぜひ注目してほしい。