日本代表GK鈴木彩艶が所属しているイタリア・セリエAのパルマは、「カルロス・クエスタ氏を新監督として招聘した」と公式発表した。

カルロス・クエスタ・ガルシア、通称「カルロス・クエスタ」は1995年生まれの29歳。

スペインのマジョルカ島で生まれた指導者である。

もともとはサッカー選手としてプレーしていたが、18歳のころに指導者への道に進むことを決めてスパイクを脱ぎ、アトレティコ・マドリーのユースでキャリアをスタートした。

U-17のカテゴリーで4年間の経験を積んだ彼は、国外での指導を行うためにイタリアへとわたり、ユヴェントスのU-17でもアシスタントコーチを務めた。

その間にミケル・アルテタ氏と出会い、2020年夏には24歳という若さでアーセナルのアシスタントコーチに就任した。

イングランドでは選手とのコミュニケーションや技術的な側面、戦術的な原則などに焦点を当てた育成を担当していたとのことで、英語やイタリア語だけでなく6つの言語を操ることができるという。

そして、カルロス・クエスタはパルマのCEOを務めているフェデリコ・ケルビーニ氏がユヴェントスに関わっていたころの知り合いであるとのことで、その関係もあって新監督に招聘されたようだ。

なお、カルロス・クエスタは現在のヨーロッパ主要リーグでは最年少の監督となり、イタリア・セリエAの歴史でも史上2位となる若さでの就任だという。

しかも最年少記録は1939年にトリエスティーナで選手兼任監督を務めたエリオ・ロスキ(初指揮は29歳9ヶ月20日)で、今から86年前のものとなっている。

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