アルゼンチンのレジェンドが、4年ぶりにサンパウロへ帰還した。

ブラジル1部サンパウロFCは19日、現役時代にイタリア・セリエAやアルゼンチン代表で活躍したエルナン・クレスポ氏の新監督就任を発表した。

クレスポ監督は1993年に母国の名門リーベル・プレートでプロデビューすると、1996年にイタリア・セリエAのパルマへ移籍。その後はラツィオ、ミラン、チェルシー、インテルなど世界的なビッグクラブで得点を量産し続けた。

アルゼンチン代表としても、公式戦64試合に出場して35得点を記録するなど、ストライカーとして圧倒的な実績を残した。

2012年にパルマで現役を引退したクレスポは、2015年にイタリア・セリエB(同国2部)のモデナでトップチームの監督デビューを飾ると、2019年から2021年に指揮を執ったアルゼンチン1部デフェンサでは、コパ・スダメリカーナ2020優勝を成し遂げ、チームに初タイトルをもたらした。

サンパウロの監督に就任した2021シーズンは、ライバルのパルメイラスを破ってサンパウロ州選手権優勝に導き、1シーズン限りの指揮だったにもかかわらず、ファンに好意的な印象を与えた。

その後はカタール1部のアル・ドゥハイル、UAE1部のアル・アインの監督を歴任。アル・アインでは持ち前のカリスマ性を発揮してAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝。決勝では横浜F・マリノスを下し、UAEの強豪を21年ぶりにアジアの頂点へ押し上げた。

サンパウロのフリオ・カサレス会長は「最初の監督の期間でクレスポとサンパウロの間に築かれた関係は、相互尊重と賞賛の確固たる基盤を残しました。彼は素晴らしいプロで、すでにクラブを知っている。彼が復帰し、ここでタイトルを獲得する瞬間が来ました」とコメントした。

アルゼンチン人指揮官と同クラブは、来年12月31日までの契約となっている。

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