かつて柳沢敦や吉田麻也もプレーしたイタリアのサンプドリア。

セリエA優勝経験もある名門だが、今季のセリエBで18位となり、史上初の3部降格が決まったはずだった。

だが、15位だったブレシアが管理上の不正によって、勝点4ポイントが剥奪されたために状況が変わった。

ブレシアの降格が決まった一方、17位に繰り上がったサンプは16位サレルニターナとの残留プレーオフを戦うことになったのだ。

サンプは15日にホームで行われたプレーオフ1stレグに2-0で勝利。だが、サレルニターナは16日にこのような声明を発表した。

「選手とスタッフを含むチームメンバー21名が重度な食中毒に罹患したため、本日の練習は中止する。

昨日行われたサンプドリアと1stレグを終えて、ジェノバから戻る際に一連の体調不良が起きた。

チームが空港に到着した時点で救急車が出動し、関係者の多くが入院した。20日(金)に予定されているサンプドリア戦の延期を正式に要請した」

『La Gazzetta dello Sport』によれば、ジェノバ発のチャーター機でサレルニターナ関係者全員にコメ入りのテイクアウト食が配られたそう。

離陸直後に大勢の胃腸に不調を訴え、次第に症状は悪化し、機内は悪夢のような光景になったとも。激しい痛みに苦しむ選手も多かったという。

ジェノバ警察は、サレルニターナが滞在していたホテルを調査。ホテル側は、テイクアウト食はサレルニターナの栄養士の指示に基づき現地で用意され、その後、配布されたと説明している。

また、ホテル側の説明によると、食品の保管に問題が生じて品質が変化した可能性があるとのこと。

選手・関係者は2~3日で回復する可能性もあるというが、一部は特定の薬物治療を受ける予定だそう。

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