小川航基、佐野航大、塩貝健人の日本人トリオが活躍してきたオランダ1部のNEC。
この冬に20歳の塩貝がドイツ1部ヴォルフスブルクに1000万ユーロ(約18.5億円)で引き抜かれたが、チームは好調を続けている。
7日のヘラクレス戦に4-1で勝利し、2位へ浮上した。この試合には移籍説もあった佐野がフル出場。
スタンドには「航大は赤・緑・黒(NECのチームカラー)」というバナーや日本国旗が掲げられ、彼の背番号23をつけたサポーターの姿もあった。
『VP』によれば、佐野にはプレミアリーグ、ブンデスリーガ、オランダ3強(アヤックス、PSV、フェイエノールト)が興味を示していたものの、NECは2000万ユーロ(約37億円)のオファーを拒否したという。
NECのテクニカルディレクターであるカルロス・アルベルスは、『De Gelderlander』で、こう語っていた。
「我々は欧州コンペティションに進出したい。佐野がいれば、その可能性はさらに高まる。それが実現すれば、NECにとって歴史的な偉業となるだろう。サポーターにとって、忘れられない旅になるはずだ。
もちろん2000万ユーロは巨額。(それを拒否できたのは)我々にはマルセル・ブックホーンというバックアップがいるという強みがあるからだ。彼がいなければ、これほどの金額を断ることはできなかっただろう。
移籍期間終了時にブックホーンはこう言った。『たとえ倍の金額を提示されても、移籍は我々が望むものではない』と。
(今夏に佐野のステップアップは不可避だが)彼が移籍を望むのは当然。プレミアリーグとブンデスリーガを含む4つのクラブからオファーがあった。
我々は彼にとっていい移籍を実現させたいと願っていたが、タイミングがよくなかった。
彼はとても協力的で、トラブルを起こしたことなどない。もし南米出身選手が彼のような状況だったら、私の首根っこを掴んでトレーニングに来なくなっていたかもしれない。
だからこそ、夏は佐野にトップレベルの移籍を用意するつもりだ」
佐野はアヤックスと4年半の契約で基本合意に達していたとも報じられたが、NECは来シーズンの欧州コンペティション出場のためにもシーズン途中での放出を拒んだようだ。
なお、マルセル・ブックホーンは、地元ネイメーヘン出身でNECファンでもある投資家で、クラブに資金援助をしてきた人物。
彼のおかげで佐野を売却せずに済んだというが、NECは大物代理人ジョルジュ・メンデスと組んで、この夏には佐野を高額な移籍金で売却しようとしている。
日本人史上最も高額な移籍金を記録したサッカー選手、TOP10
佐野は岡山県出身の22歳。
筆者:井上大輔(編集部)

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