北中米ワールドカップの欧州プレーオフで起きた、14歳の少年による“英雄譚”が注目を集めている。
イタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマが準備していたPKキッカー情報メモを、ボスニア・ヘルツェゴビナのボールボーイが盗んだ出来事が、試合結果に影響を与えた可能性が指摘されている。
事件の当事者は14歳のアファン・チズミッチ少年。ビリノ・ポリェで行われたイタリア戦のPK戦で、ゴール裏にいた彼はドンナルンマが置いていた紙を素早く手に取った。この紙には、ボスニアのPKキッカーに関する詳細な情報が記されていたという。
少年は現地メディア『Face TV』のインタビューで次のように語った。
「ここには、選手たちが右足で蹴るのか左足で蹴るのかが書いていて、どのようにシュートをするかが書いてあった。僕がドンナルンマの紙を取ってから、彼は5本すべてのPKで左側に飛んで、運任せで対応していた。あの紙は彼にとってすごく大事なものだったんだ」
ドンナルンマの反応についても、少年は「彼はすごく失望して怒っていた。セキュリティや警察に物を投げつけていた」と明かした。
試合後、少年は家に帰って父親に報告し、「家に帰ってから父親に連絡して、紙をオークションに出すことに決めた。すべてを慈善目的で寄付するよ」と語った。興奮した少年は「興奮が僕を捕まえた。勝利を待っていて、決めたんだ。
少年の機転と大胆な行動は、現地で「ドラゴンズの英雄」として話題となっている。一方、イタリア側ではW杯3大会連続出場逃しの責任論が過熱する中、このエピソードが新たな論点となっている。
筆者:江島耕太郎(編集部)

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