ジェフユナイテッド千葉で今季初出場DF石尾陸登、PKキッカー立候補で確かな自信も「絶対にきびしいシーズンがくる」

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[明治安田J1百年構想リーグEASTグループ第10節、ジェフユナイテッド千葉 1-1(PK2-3)水戸ホーリーホック、4月11日、千葉・フクダ電子アリーナ]



先制点を許した千葉は後半30分に同点に追いついて1-1にするも、2-3でPK負けを喫した。



今季よりベガルタ仙台から完全移籍で加入し、この日がデビュー戦となったDF石尾陸登は悔しさを口にした。

それでも「ぜんぜん通用していたと思います」と語る表情は、確かな自信に満ちていた。



デビュー戦でPKキッカー立候補



0-1で迎えた後半14分、背番号39がついにピッチに立った。



「自分が出るときは攻撃を求められているので、より前線に絡んでいこうと思っていました。ディフェンスでも対人に自信があるので、特に気負わずにいつも通りにやろうとしました」



今季より仙台から加入した石尾。ディフェンスラインならどこでもプレーできるユーティリティ性と、両足をそん色なく扱える高い技術が、千葉とどんな化学反応を起こすのか期待されていた。しかし「自分のせいです。(トレーニングを)やりすぎました」と負ったケガなどの影響で、戦線から離れていた。



昨季以来で約5カ月ぶりの公式戦だった。それでも「不安はなかった」と、左サイドバックの位置から果敢に駆け上がり、攻撃のアクセントになった。



また、身長181センチの長身を生かした競り合いでも強さを見せ、後半24分にはゴールライン上で相手のシュートをクリアするなど、守備でもチームに貢献した。



「ぜんぜん通用していたと思います」



力強い言葉の通り、プレーに迷いがなかった。



千葉は30分にMF安井拓也のミドルシュートで同点に追いつき、そのままPK戦に突入。

石尾はキッカーの順番を決める際に「最初はもっと後の順番でしたが、PKは自信があったので『もうちょっと早く蹴りたいです』と言いました」と4番目に立候補。プレッシャーのかかる場面だったが、落ち着いてゴール左側に蹴りこんだ。



なんとかして勝点2を拾いたい千葉だったがキッカー5人中3人が失敗して、2-3でPK負け。今季初の連勝とはならなかった。



試合後、石尾が「90分で決着をつけられなかった自分たちの実力不足を感じました」と振り返ったように、勝ち切りたい試合ではあった。



それでも、石尾個人にフォーカスをあてれば、今後に期待が持てるパフォーマンスだったし、PKキッカーに名乗り出るという勇敢なメンタリティも見せつけた。



そして報道陣からも称賛されたように、ライン上でのクリアはチームに勝点1をもたらすプレーだった。だが、当の本人は首をかしげる。



「チームとして勝ち切れていないので、(結果に関与したと)あまり言いたくないですね。あれ(ライン上でのクリア)で勝ち切っていたら『勝利に絡んだ』と言えましたけど、チームとして勝ち切れていないのであまり言いたくないです」



デビューの喜びや自身のパフォーマンスよりも、チームに矢印が向いていた。



「もっとやっていかないと、このシーズンが終わったときに、絶対にきびしいシーズンがくると思います。個人としても、いまのままではダメだと痛感しました」



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デビューには出遅れたが、既にチームの一員として未来を見据える石尾の百年構想リーグが始まった。



取材・文=浅野凜太郎

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