36歳になった現在もJ1セレッソ大阪でプレーしている元日本代表MF香川真司。
2010年にセレッソからドルトムントに移籍するとユルゲン・クロップ監督のもとでブンデスリーガ優勝などに貢献した。
そうしたなか、元日本代表FW柿谷曜一朗氏が、『ABEMAスポーツタイム』で元同僚である香川について語った。
香川は1989年3月生まれ、柿谷氏は1990年1月生まれながら、2人は2006年にセレッソに入団してともにプレーした間柄。
柿谷氏は、「ブンデスリーガの偉人」を聞かれると、香川を指名していた。
「僕が選ぶのは、やっぱり香川真司選手ですね。
数々のスーパースターはいますけど、僕は同期入団で一緒にプレーしていますし、どれだけ努力して、あの舞台に行ったかっていうのも分かっていますし。
(自分は)なんでもっと真司くんの真似をしなかったんだろうと本当に嫉妬もありますし。
ひとつ学年は上なんですけど、いいライバルとしてやれればよかったんですけど、あまりにもすごすぎて、僕が嫉妬するばかりでこの人には敵わないなと思いました。
(若い頃の香川は)当時はボランチとかの選手で、得点能力を発揮している選手じゃなかったんですけど、ある監督に、ドリブルで全部抜いていけと、体力がある選手なので、90分常に走り続けろと言われてから、一気に覚醒しましたね。
いま考えると、Jリーグからいきなりドルトムントって、まぁないじゃないですか。
(香川は精神的に)本当に僕と真逆で、僕は監督から、お前は臆病だと、真司は勇敢だと、プレーしている時にそういう風に見えると(言われた)。
僕は、その監督のことがすごい嫌いだったんですけど、『全然臆病じゃないよ!』って。でも、確かにピンポイントだなって思いました。
(香川が勇敢という意味は)とにかくビビらない。ボールを受けることもビビらない、サポーターに見られている状況すべてを楽しめる選手なので。敵うわけがないんですよ」
柿谷氏はジーニアスとの異名で呼ばれた天才選手だったが、香川はその彼が嫉妬するほどの存在だったとか。
また、柿谷氏によれば、香川にドルトムントで一番うれしかったゴールを尋ねたところ、ブンデスリーガ優勝を決めた2012年4月のボルシアMG戦での得点をあげたという。
香川はより派手なゴールも決めているが、クロップ監督が喜んでくれた状況を含めて一番記憶に残っていると話していたそう。