株式会社ベイシアと株式会社カインズは29日、J3ザスパ群馬の運営会社である株式会社ザスパが第三者割当増資にて発行する株式をそれぞれ引き受けることを発表。
これにより、ベイシア、カインズの議決権保有割合はそれぞれ25.2%、ベイシアグループとしては合計50.4%となり、ザスパはベイシアグループのグループ会社となることが決まった。
ザスパ群馬は1995年、前身となる「リエゾン草津」として編成され、その後2002年に「ザスパ草津」に改名しその歴史がスタート。創成期には、選手たちが温泉街で働きながら、Jリーグチームのおさがりのスパイクを履いて練習を重ねJリーグを目指すなど、地域に根差して活動・発展してきたチームで、群馬県全域をホームタウンとして活動している。
一方、ベイシアグループにとっても、群馬県は創業の地。数多くの店舗を有する“ホームタウン”だ。
ベイシアグループは、ザスパ群馬がJFLからJ2への昇格を目指していた2004年12月から支援を継続。現在ではベイシアとカインズがオフィシャルユニフォームパートナー契約を締結するなど、「群馬の誇りを共に創る」をビジョンとして掲げ、地域の課題を解決すると共に活性化を図り、群馬の誇りを創る『共創』のパートナーとして、各社がザスパと連携して活動してきた。
2020年12月からは、カインズがザスパに資本経営参加。2024年12月には第三者割当増資を引き受け単独筆頭株主となったことに加え、練習環境を充実させることを目的に企業版ふるさと納税を活用し前橋市ローズタウンサッカー場(GCCザスパーク)を寄贈するなど、経営基盤の強化にも努めてきた。
ベイシアグループは今回、ザスパがグループ会社となることにより、ザスパ群馬の運営を重要な事業の1つとして明確に位置づけ、群馬県唯一のプロサッカークラブチームとして、県民により愛されながら長きにわたって存続できるよう、より安定した、健全な経営基盤を構築していくという。
プレスリリースでは最後に以下のような決意が綴られている。
「何より大切なのは、これまでのクラブの伝統、歴史を尊重しながら、株主、スポンサー企業をはじめとする群馬県内の自治体・企業・団体からファン・サポーターに至る皆様と手を携え、長きにわたって愛されるザスパ群馬を創っていくことです。
オール群馬で群馬の誇りを共に創り、私たちのホームタウンをさらに元気にしていけるよう努めてまいりますので、皆さまの温かいご支援をよろしくお願い申し上げます」
J3で現在13位のザスパ群馬。1年でのJ2復帰を目指し、今週末は31日(土)、ホームの正田醤油スタジアム群馬でアスルクラロ沼津と対戦する。