
現在ヨーロッパへの移籍準備に入っていると発表された高井幸大。川崎フロンターレで若くして中心的な役割を果たしている新鋭ディフェンダーが、ついに海外へのステップを踏むことになった。
それにちなみ、今回は『イングランド・プレミアリーグで出場した日本人ディフェンダー3名』を特集する。
冨安健洋
クラブ:アーセナル
プレミアリーグでデビューした年:2021年
アビスパ福岡からシント・トロイデン、そしてボローニャを経てイングランド・プレミアリーグの名門アーセナルへと移籍した冨安健洋。現在も同クラブに所属している。
もともとはセンターバックであるが、イタリア・セリエAでは右サイドバックにコンバートされて攻守に貢献し、大きく評価を高めてイングランドに乗り込んだ。
アーセナルでは右サイドバックの他に左サイドバックでも起用されるなどミケル・アルテタ監督の信頼を得たが、その一方で大きな怪我に悩まされており、しばしば試合に絡めない日々を過ごしている。
現在も手術のために長期離脱しており、復帰は今年の末になるのではないかと言われている。来季の後半戦でどれだけの活躍ができるか、それが今後のキャリアの鍵になりそうだ。
橋岡大樹

クラブ:ルートン・タウン
プレミアリーグでデビューした年:2024年3月
先日チェコの名門クラブであるスラヴィア・プラハに移籍することが決まった橋岡大樹。浦和レッズから2021年にシント・トロイデンへと移籍し、ベルギーリーグでサイドバックとして評価を高めた。
2023-24シーズンの途中にイングランド・プレミアリーグ昇格初年度だったルートン・タウンへと移籍し、FAカップのマンチェスター・シティ戦でデビューを果たした。
しかしながらクラブは半年後に2部へと降格。さらに昨季は橋岡自身の怪我、そして3バックシステムへの変更もあってストッパーやウイングバックでの起用が多くなり、不完全燃焼のシーズンになった。
ルートン・タウンは3部へと降格したこともあり、橋岡はこの夏に移籍を決断。
吉田麻也

クラブ:サウサンプトン
プレミアリーグでデビューした年:2012年
日本人のディフェンダーとしてはもっともプレミアリーグで長く戦った選手である吉田麻也。オランダ・エールディビジのVVVフェンローでプレーしたあと、ロンドン五輪での活躍を経て、イングランドへと渡った。
加入したサウサンプトンでは、2011年9月のアーセナル戦で途中出場してデビューし、それから2019-20シーズンの途中まで所属。常にレギュラーというわけではなかったものの、通算150試合以上に起用された。
本職であるセンターバックのみならず、サイドバックとしてのスクランブル的な起用にも応えるなど、地味ながらもチームに欠かせない存在となっていた。
サウサンプトン退団後はイタリア・セリエAのサンプドリアやドイツの名門シャルケ04を経てアメリカへ渡り、LAギャラクシーでMLSチャンピオンに輝いている。