
25日に行われたUEFA U-21欧州選手権(EURO)で、U-21イングランド代表はオランダに2-1で勝利した。
この試合に出場したU-21イングランド代表MFアレックス・スコットのある「特別グッズ」が欧州で話題を集めている。
イングランド・プレミアリーグのボーンマスに所属するスコットは、昨月のリーグ戦・ボーンマス対アストンヴィラの試合で、元イングランド代表タイロン・ミングスの肘と激突し、顎を骨折する大怪我を負った。
昨月末には既に復帰したものの、その際、骨折した顎を保護するための防具を着用することとなった。

そのスコットが現在開催中のU-21 EUROで大活躍していることから、彼が着用する防具がイギリス国内で大きく注目されている。
試合後、記者から防具について問われ、「正直言って大丈夫だよ」と反応したスコット。
「前は別のマスクを使っていたんだけど、あれは着けるのがずっと大変だった。(大会開催地の)スロバキアに来る前に、何度か新しいマスクを試してみたんだ。ありがたいことに、スタッフが新しいものを装着するために全力を尽くしてくれたよ。もうすっかり慣れた。汗をかくから、試合中はできるだけ脱ぐようにしている。でも、大丈夫だ」と、現在のマスクに至るまでの過程を語った。
サッカー界では、顔面のいずれかの部位を骨折した選手がこうした防具を着用することは珍しくない。
日本でも、宮本恒靖(現・日本サッカー協会会長)が2002年の日韓W杯に出場した際、直前に骨折した鼻骨を保護するためにマスクを着用し「バットマン」の愛称で大いに親しまれた。
特別防具で憂いなしのスコット、U-21イングランド代表を欧州王者に導くことはできるだろうか。今後に注目だ。