
浦和レッズに所属している日本代表DF酒井宏樹が、来季からオーストラリア・Aリーグに参入するオークランドFCに移籍する可能性が高まっている。
これまでAリーグでプレーしてきた日本人選手は24名。
今回はその中から「日本のA代表でプレーした経験がある7名の選手」をご紹介する。なお独立リーグのNPLも加えれば野沢拓也と田代有三の二人が日本代表経験者だ。
三浦知良
Aリーグ所属:2005年
所属したクラブ:シドニーFC
日本代表:89試合55ゴール
2005年11月、FIFAクラブ選手権(後のクラブワールドカップ)への出場を控えていたシドニーFCにゲストプレーヤーとして加入したキングカズ。Aリーグ公式戦ではなんと4試合しか出場できないという特別な枠であった。
アデレード・ユナイテッド戦で2ゴールを決める活躍を見せたあと、日本で行なわれたFIFAクラブ選手権でもプレー。日本人として同大会への初出場を果たしている。
小野伸二

Aリーグ所属:2012~2014
所属したクラブ:ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ
日本代表:56試合6ゴール
酒井宏樹と同じように、Aリーグ参入初年度のクラブであったウェスタン・シドニー・ワンダラーズに加入した小野伸二。オーストラリアでもすぐにその高い技術を発揮し、1年目からレギュラーシーズン優勝を果たしたチームの中心に。風貌とスタイルが似たアーロン・ムーイとの中盤コンビは見分けがつきにくかった。
ベストイレブンにも選出され、Aリーグ屈指の外国人選手として評価されたものの、2014年1月に北海道コンサドーレ札幌への移籍が決定。1年半でオーストラリアを去ったが、残したインパクトは非常に大きかった。
髙萩洋次郎

Aリーグ所属:2015
所属したクラブ:ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ
日本代表:3試合0ゴール
サンフレッチェ広島で長く活躍したボランチの髙萩洋次郎。2013年の東アジアカップでは日本代表としての初出場を果たすなどJリーグでキャリアを重ねていったが、2014年を最後に海外移籍を志した。
小野伸二も所属したウェスタン・シドニー・ワンダラーズに加入するとすぐに活躍を見せたが、半年間を過ごしたあとでFCソウルへと移籍。
本田圭佑

Aリーグ所属:2018~2019
所属したクラブ:メルボルン・ヴィクトリー
日本代表:98試合37ゴール
ACミランを退団したあと、メキシコリーグのパチューカでプレーしていた本田圭佑。2018年夏にメルボルン・ヴィクトリーとの契約が発表され、オーストラリアでプレーすることが決まった。
日本のスター選手として華々しく迎え入れられ、18試合で7ゴールを決めたほかAFCチャンピオンズリーグでもプレー。1シーズンを過ごしたあとに契約を更新せず、しばらく無所属になったあとでフィテッセに加入している。
太田宏介

Aリーグ所属:2020~2022
所属したクラブ:パース・グローリー
日本代表:7試合0ゴール
FC東京で長く活躍した左足のスペシャリスト。2015~2017年にはオランダのフィテッセでもプレーした経験を持ち、2019年途中からは名古屋グランパスに所属していた。
そして2020-21シーズンの途中からAリーグのパース・グローリーに加入。1年半を過ごしたあとに故郷の町田ゼルビアへと移籍し、チームをJ1昇格に導いたのちに現役を引退している。
工藤壮人

Aリーグ所属:2020~2021
所属したクラブ:ブリスベン・ロア
日本代表:4試合2ゴール
柏レイソルのアカデミー出身で、トップチームでもエースとして大きな活躍を見せた万能ストライカー。2016年にはバンクーバー・ホワイトキャップスでアメリカでのプレーも経験している。
レノファ山口を退団してから1年は無所属の状態だったが、2020-21シーズン途中にブリスベン・ロアと契約。ブランクもあってか結果は残せず、残念ながら半年で1ゴールという成績となっている。
その後テゲバジャーロ宮崎に加入したが、2022年10月に突如体調不良を訴えて入院。水頭症の悪化により、残念ながら32歳という若さでこの世を去っている。
齋藤学

Aリーグ所属:2023
所属したクラブ:ニューカッスル・ジェッツ
日本代表:6試合1ゴール
昨年Aリーグでプレーした唯一の日本A代表経験者。横浜F・マリノスでプレーしていたときにロンドン五輪の4位を経験し、次年度の東アジアカップではA代表に初選出。オーストラリア戦で初ゴールを決めた。その後2014年のワールドカップでもメンバー入りした。
その後川崎フロンターレ、名古屋グランパス、水原三星でプレーしたあと2023年1月にニューカッスル・ジェッツへと加入。8試合で1ゴールという成績を残したあとベガルタ仙台へと移籍している。