
[J2第25節モンテディオ山形 1-2 水戸ホーリーホック、8月10日、NDソフトスタジアム山形]
山形は今季2度目の連勝を逃した。
2点先行でゲームが進み、試合終了間際の後半51分にFW堀金峻明が1得点を挙げるも、追いつけなかった。
この日左サイドバックで先発したDF野嶽(のだけ)寛也は、粘り強い守備で奮闘し続けた。
かつての仲間とのマッチアップ
野嶽が対峙した相手はかつての仲間だった。
6月10日に水戸へ完全移籍したMF加藤千尋がこの日右ウィングで先発し、野嶽と激しいサイドの攻防を見せた。
この日先発した野嶽(左)は加藤(右)と激しくマッチアップした加藤の出足の早い動き出しに苦しむ場面もあり、抑え切ることはできなかった。「(加藤とのマッチアップで)ちょっと考えすぎちゃった部分もあったかなと思うので、そこは反省点と思います。(加藤が)うまい選手というのは分かっていたので、行き過ぎると逆を取られる面もありました。そこは(加藤を)知り過ぎていた分、ちょっと後手を踏んじゃったかな」と反省を口にした。
水戸の縦に素早い攻撃に苦しめられた山形イレブンは、前半5分、同20分に立て続けに失点した。
「首位との差はあったかなと思います。 悔しいです。相手のビルドアップの仕方に対してちょっと後手を踏んでしまって、修正をかけ始める前にやられてしまった」と野嶽。
その後は山形がボールを持たされる形で水戸の堅いブロックに苦しみ続けたが、それでも後半は巧みなビルドアップから相手を翻ろうし、一方的に押し込むシーンも作り出せた。
「僕自身もうまく守れたかなというところもあるので、自分のところでもっとうまく声かけながらできたと思います」と、敗戦の中で改善点を見つけられた。

この日は後半途中に守備的ミッドフィールダーにポジションを変えて、球際で鋭い守備を見せるなど守備の立て直しに奮闘した。
現在リーグ戦8試合連続で失点中のチームの守備を改善するために、山形の背番号13は前を見据えている。
「毎試合マッチアップする相手は変わりますけど、選手の特徴を頭に入れた中で、チームの戦術もやりつつ、対峙する相手に負けないところをやっていきたい」と意気込んだ。
山形は16日午後7時にいわきFCとホームで対戦する。残留争いのライバルであるいわきとの東北対決を制して、上昇のきっかけをつかみたい。
左サイドで存在感を見せる野嶽が攻守に存在感を発揮して2試合ぶりの白星奪取に貢献する。