1月の移籍ウィンドウは、資金力に優れるプレミアリーグのクラブにとっては特にシーズン中盤に戦力を強化できる絶好の機会だ。
しかし、見事な補強が生まれる一方で、期待に応えられず失敗に終わるケースも少なくない。
5位:バドゥ・エンディアイ(ストーク・シティ/2018年)
ストーク・シティのプレミアリーグ末期においていくつか見られた「迷走した補強」を象徴するような取引だった。
残留争いの真っ只中に1400万ポンド(およそ29.6億円)の高額移籍金で加入したエンディアイだったが、在籍した3年間でほとんどインパクトを残せなかった。しかも2部降格した後でさえ、まったく際立った選手には見えなかったのが悲しいところ。
4位:コンスタンティノス・ミトログル(フラム/2014年)
降格回避を狙ったフラムは、その時1100万ポンド(およそ23.2億円)とも言われる移籍金でギリシャ人ストライカーを獲得した。オリンピアコスで活躍し、チャンピオンズリーグでもハットトリックを決めていた有望な点取屋である…はずだった。
その結果はといえば? ミトログルはわずか3試合の出場で無得点という成績となり、フラムはそのまま19位で2部へと降格した。完全なる大失敗である。
3位:クリストファー・サンバ(QPR/2013年)
ハリー・レドナップ率いるQPRは、ロシアリーグで力をつけていたアンジ・マハチカラから1250万ポンド(およそ26.4億円)でクリストファー・サンバを獲得。さらに週給10万ポンド(およそ2100万円)という破格の条件を提示した。
190cmを遥かに超える大型センターバックは、イングランドも経験済みで即戦力としての期待は大きかった。しかしチームは最下位で降格。
サンバはロフタス・ロードにわずか半年間滞在しただけで、古巣のアンジへと戻っていった。2000年代にブラックバーンで見せたあの鉄壁のモンスターはどこにもなかった。
2位:フェルナンド・トーレス(チェルシー/2011年)
トーレスがこのリストのトップを免れた唯一の理由は、カンプ・ノウでのバルセロナ戦で決めた歴史的なゴールがあるからだ。しかし、補強としては失敗だったという事実は否定できない。
当時のイングランドにおける最高額記録となる5000万ポンド(およそ105.7億円)を投じたものの、スタンフォード・ブリッジでの彼はリヴァプール時代の影すら感じさせなかった。
元同僚のジェイミー・キャラガーは「リヴァプールでの最後の数ヶ月、彼の態度は驚くほど落ち込んでいた。試合前のウォーミングアップでの振る舞いを見れば、その日のパフォーマンスがどうなるか分かってしまうほどだったんだ」と振り返っている。
チェルシーでは172試合で45ゴールを挙げたが、リーグ戦ではわずか20ゴール。それでも、2012年のCL優勝に貢献したことでファンからは一定の支持を得てはいる。
1位:アンディ・キャロル(リヴァプール/2011年)
チェルシーに去ったフェルナンド・トーレスの後釜としてリヴァプールが連れてきた男だ。
2011年1月、レッズは3500万ポンド(およそ74億円)という大金をキャロルに投じたが、当時の首脳陣が何を考えていたのかは今でも謎のままだ。現在のサッカー界のインフレ率を考慮すれば、1億ポンド近い額に相当するほどの投資だった。
リヴァプールでの1年半で記録したリーグ戦のゴールは、わずか「6」。その後、多額の損失を出してウェストハムへ売却された。彼と同時にアヤックスから獲得したルイス・スアレスとは対照的に、完全なる大失態の移籍劇として歴史に刻まれている。
パニックじゃない!最終日に契約した「プレミアの大成功補強」9選手
※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。
筆者:石井彰(編集部)

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