昨年9月に始まった2026年ワールドカップのアジア最終予選(3次予選)も、残すは本日6月5日と10日に行われる2節のみ。

韓国が予選突破に王手をかけているグループBでは、パレスチナが初のワールドカップ出場をかけた決戦に挑む。

パレスチナは1998年に国際サッカー連盟(FIFA)とアジアサッカー連盟(AFC)に加盟。ワールドカップ出場は果たせていないものの、アジアカップでは2015年から3大会連続で本大会に出場している西アジアの強豪だ。

現在、ガザ地区がイスラエル軍の侵攻を受けるなか、マレーシアやカタール、ヨルダンでホームゲームを行いながら予選を戦っている。

8節終了時点での成績は1勝3分4敗の5位。昨年11月に韓国と1-1で引き分けたほか、3月25日の前節はイラクを相手に、88分と後半アディショナルタイムのセットプレー2発で劇的な逆転勝利を収め、初のワールドカップ出場に望みをつないだ。

グループ5位のパレスチナは今月、最下位6位のクウェートと4位のオマーンと対戦予定。

5日のアウェイでのクウェート戦に勝利し、同日オマーンが2位ヨルダンに引き分け以下なら、最終節で4次予選進出をかけたオマーンとの直接対決に持ち込むことができる(パレスチナ引き分け&オマーン負けでも可)。

クウェート戦の前日会見でパレスチナのイハブ・アブ・ジャーザル監督は「クウェートについてはしっかりと分析しており、3ポイントを獲得することが次のオマーン戦に向けた希望を維持する鍵になる」とコメント。

ここまで3得点を記録しているデンマーク出身のエースFWウィサーム・アブ・アリは「チーム一丸となって、ひとつの心で戦わなければならない。もし勝利を収めることができれば、それは世界中にいる全てのパレスチナの人々の勝利となる」と語った。

戦火にさらされながら、人々の想いを背負い、夢を追い続けるサッカーパレスチナ代表。クウェートとの大一番は日本時間6日(金)3:15からクウェートシティのジャービル・アル=アフマド国際スタジアムで行われる。

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