先日まで行われていた東アジアE-1選手権。
台湾女子代表チームは、なでしこジャパンに0-4で敗れるなど3連敗で大会を終えた。
『ettoday』などによれば、その台湾にある国立台湾師範大学女子サッカーチームにおける「単位取得のための採血スキャンダル」が大きな問題になっているという。
女子サッカーチームのコーチが女子選手たちに対して研究プロジェクトへの協力として血液採取を要求し、従わない場合は単位を差し引くと脅していたとされているが、一部主張には相違がある。
内部告発によると、一部の学生が1日に3回採血され、数年にわたり200本以上の採血が行われていた可能性がある模様。ある生徒によれば、実験は毎年冬休みと夏休みの間に行われ、14日間続いたそう。
同プロジェクトの責任者は、採血は女子サッカーチームの運動能力をモニタリングするために申請され、審査に提出されたと説明。ただ、血液検査は1日に3回ではなく、1日に1回だったと明言した。
また、4年間採血実験に参加したという元女子部員Hは、強制的ではなく自発的な参加だったと証言。「単位取得のために採血された」という主張は、事実の誤解であり、自発的な参加で、強制されたもののではなく、科学がアスリートの能力向上に役立つと信じていたという。
19日に女性コーチは記者会見を行うと涙ながらに謝罪。
「これは間違いなくコーチの責任。お詫びする。また、発言や今回の件において十分な注意を怠り、学校や生徒たちにプレッシャーをかけてしまったことも深くお詫びする」
また、女性コーチは、看護師資格のない学生に採血を手伝わせていたことも認めた。
さらに、中退した女子学生の父親が死亡する出来事もあったようで、採血をめぐる問題が間接的な原因となった可能性については、こう述べたそう。
「彼女の父親の死は後に知った。もし本当に私のせいなら、本当に本当に本当に申し訳ない。彼女の家に直接行って謝罪するつもり」
ただ、採血の負担に耐えられず中退したと報じられている元部員について、上記元部員Hは、別の学校への転校であり、理由も採血のせいではなく、個人的な理由によるものだったとしている。
女性コーチも「突然退学になった選手もいたが、それは個人的な理由によるもの。私は彼女たちの気持ちをきちんと理解せず、適切なタイミングで気持ちを汲み取らなかったことが、退学や転校、そしてチームを去る原因になってしまった。これもコーチとして深く反省すべき点」と語ったとのこと。
また、大学側は採血や血液検査に参加しなくても専門単位を取得できたものの、誤解を招くものだったとしているようだ。