日本の大学サッカー界は、三笘薫(筑波大学出身、現ブライトン)ら多くの優秀な選手たちを輩出してきた。
そうしたなか、全日本大学選抜が今月4~16日までイタリア遠征を行い、現地で5試合を戦った。
15日にはかつて中田英寿氏も在籍したセリエAのフィオレンティーナと親善試合を行い、2-1の勝利を収めている。
この出来事は韓国でも話題になっているようで、韓国紙『Xports News』はこう伝えていた。
「日本サッカーはクレイジー!日本の大学チームがイタリアの名門フィオレンティーナを2-1で撃破ヨーロッパが驚愕。
日本の大学チームはイタリアで合宿を行い、素晴らしい成績で話題を呼んでいる。15日にはフィオレンティーナに2-1で逆転勝利。
この試合にはフィオレンティーナのスター選手たちが勢揃いしていた。元マンチェスター・ユナイテッドのベテランGKダビド・デ・ヘア、マンチェスター・シティやローマなど活躍したワールドクラスのストライカー、エディン・ジェコ、そして現イタリア代表FWモイーズ・キーンらが出場。セリエAほどの激しさはなかったものの、アジアの大学チームに敗れたことはイタリアにとって大きな驚きだった。
この試合を新シーズン開幕に向けた最終リハーサルと位置付けていたフィオレンティーナは、主力のほぼ全員が出場しており、日本大学選抜のパフォーマンスはより一層印象深いものとなった。
日本の大学サッカーはすでに多くの名選手を輩出しており、その実力はヨーロッパでも徐々に認められつつある。
プレミアリーグで有名な三笘(ブライトン)、ストライカーの上田綺世(フェイエノールト)、そして万能型MFの旗手怜央(セルティック)らは、大学卒業後にJリーグでプレーし、その後ヨーロッパに渡って活躍している選手の例だ。また、日本の大学選抜チームは、DENSO CUPでも4年連続優勝を果たし、韓国との差を広げている」
上田は法政大学サッカー部を退部して、内定済みだった鹿島アントラーズでプロになった(大学自体は卒業している)。
DENSO CUPは、日韓の大学選抜チームが対戦する定期戦で、今年は日本が1-0で勝利。韓国大学サッカー連盟会長が日本の大学リーグの運営方法や環境を視察するなど、韓国は日本を参考にしつつ、大学サッカー強化に乗り出している。