「あまりに大きすぎて降格などあり得ない」というサッカー界の常識は、戦力が拮抗する現在、もはや通じないものになっている。今シーズンも欧州では複数のビッグクラブが「降格の可能性」に直面している。
この中でどこか一つが落ちただけでもサッカー界に激震が走るだろう。『The Football Faithful』より、今シーズン深刻な降格の危機に瀕している5つのビッグクラブを紹介する。
トッテナム
リーグ:イングランド
3月28日時点の順位:17位
昨シーズンを17位で終えたことを考えれば、その前兆はあったのかもしれない。だが、今季もこれほどまで悲惨な状況になるとは、誰も予想していなかったはずだ。
昨季のトッテナムは、UEFAヨーロッパリーグに全力を注ぐためにプレミアリーグをなかば捨てていたともいえる。その結果としてEL優勝を飾ることに成功しており、さらに下位3チームの残留が絶望的だったこともあって17位で踏みとどまることができた。
しかし、今シーズンは全く別の物語だ。チームは開幕から低迷を続け、トーマス・フランク監督は解任されるまで勝利の方程式を見つけることができなかった。後任のイゴール・トゥドール体制になっても状況は悪化する一方で、2026年に入ってからリーグ戦での勝利から見放されている。
セビージャ
リーグ:スペイン
3月28日時点の順位:15位
セビージャの緩やかな衰退は、トッテナムの失墜と少し重なる部分がある。かつては常にトップ4争いに加わり、ヨーロッパの舞台で成功を収めてきた名門だが、杜撰な補強プランによって国内での成績が低迷。2シーズン連続で残留争いに巻き込まれている。
昨シーズンも最終盤の4試合で3敗を喫しながら、なんとか勝点1差で降格を免れていた。今シーズンもすでにリーグ戦の約半分で敗北を喫しており、降格圏からはわずか3ポイント差という薄氷を踏む状況だ。
さらに良くないことに、彼らよりも下位の5チームはすべてセビージャよりも直近で勝利を挙げている状況。長い間勝ち星がないセビージャは、マティアス・アルメイダ監督を解任し、ルイス・ガルシア新指揮官を招いて残留のミッションを託している。
フィオレンティーナ
リーグ:イタリア
3月28日時点の順位:16位
近年のフィオレンティーナは、セリエAでトップハーフの常連として地位を固めていただけに、この失速は急激かつ予期せぬものだった。過去4シーズンはすべて8位以内に入っており、UEFAカンファレンスリーグ2回、コッパ・イタリア1回と、3つの決勝に進出していた。
そんなチームにとって、今季は苦難の連続だ。3月28日時点で、17位のクレモネーゼ、18位のレッチェとの勝点差はわずか2しかない。
ただ、スタッツを詳しく見れば、彼らが絶望的に不運であることもわかる。ゴール期待値(xG)はリーグで5番目に高い数値を記録しており、決定力不足がこの順位の主な要因となっているのだ。
直近のリーグ戦では、首位インテルとの試合をドローに持ち込むなど、状態は上向いている。本来であれば実力で残留できるはずのチーム、その目の前には生き残りをかけた壮絶な戦いが待ち構えている。
ヴォルフスブルク
リーグ:ドイツ
3月28日時点の順位:17位
塩貝健人が所属しているヴォルフスブルクの現状は、極めて暗いと言わざるを得ない。3月28日の時点で、降格圏の17位に沈み、残留ラインまでは勝点3差で、さらに2ヶ月以上も勝利から遠ざかっているのだ。
皮肉なことに、彼らが最後に勝利したのは現在順位が一つ上のザンクト・パウリ戦だった。さらに、現時点ではハイデンハイムとともに2部へ自動降格する位置にいる。
仮にザンクト・パウリを逆転して16位に上がったとしても、ブンデスリーガ2部のチームとの過酷な昇降格プレーオフを勝ち抜かなければならない。かつてはフォルクスワーゲンの支援のもとで1部を制覇した王者が、崖っぷちに立たされている。
FCコペンハーゲン
(C)Getty Images
リーグ:デンマーク
鈴木淳之介が所属しているFCコペンハーゲンは、デンマーク最大の成功を収めてきたクラブだ。クラブ創設以来、欧州カップ戦を逃したのはわずか1年しかない。実際、今シーズンも昨季の国内リーグ覇者としてチャンピオンズリーグのリーグフェーズを戦っていた。
それにもかかわらず、リーグ戦では11月から勝利がなく、プレーオフでは下位6チームで行われるグループBに入った。そして降格圏との差はわずか「6」にまで縮まっている。直近で勝ったのは、決勝に進出したデンマーク・カップと、CLでのビジャレアル戦、カイラト・アルマトイ戦のみである。
リーグ戦再開後の6試合で5敗を喫し、残留を争う6チームで行われるグループBで苦戦。下位チームが着実に勝ち点を積み上げる中、完全に下り坂に入っている。救いはまだ6ポイントの余裕があることだが、残りの8試合、このままの勢いであれば何が起きても不思議ではない。
※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。
筆者:石井彰(編集部)

![ワールドサッカーダイジェスト 2024年 9/19 号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/61iNZutK1hL._SL500_.jpg)




![[ミズノ] フットサルシューズ モナルシーダ NEO SALA CLUB IN ホワイト/レッド 26.5 cm 3E](https://m.media-amazon.com/images/I/51KyBx5v2JL._SL500_.jpg)

![[ミズノ] フットサルシューズ モレリア TF ブラック/ホワイト 26.5 cm 2E](https://m.media-amazon.com/images/I/41P+itybOvL._SL500_.jpg)


