韓国メディア『聯合ニュース』は25日、韓国1部FCソウルのサポーターがクラブに対して激しい抗議活動をしていると伝えた。
抗議活動の発端は、先日FCソウルの主将でレジェンドの元韓国代表MFキ・ソンヨンが、キム・ギドン監督の構想から外され、同リーグの浦項スティーラーズへ電撃移籍すると報じた記事だ。
現在36歳のキは、2005年にFCソウルでプロデビューして欧州で活躍後、2020年にスペインのマジョルカから古巣のFCソウルへ復帰を果たした。
FCソウルのレジェンドとしてサポーターから人気のキだが、今季は負傷の影響もあり8試合のリーグ戦出場にとどまっている。
韓国の複数メディアは先日、現在キはキム監督の構想に入っておらず、出場機会を求めてライバルクラブへ移籍すると報じた。
『聯合ニュース』は、FCソウルサポーターが25日の正午に、クラブの親会社であるGSグループの本社前でトラックデモを行った様子を伝えた。
記事は、「韓国サッカーレジェンド・キ・ソンヨン。GSだけ知らない価値』というメッセージを映した電光掲示板を積んだトラックの写真を掲載。そのほか、『キム・ギドン(監督)が出ていけ!」というメッセージも映されていたという。
さらに同日、FCソウルの練習場の入り口には葬儀で使用する花輪が数台設置されていた。
なお、FCソウルの関係者は同メディアの取材に対し「今日中に立場を示す計画」と口を閉ざしたそうだ。
2011年のアジアカップ日本戦では、PK成功後のパフォーマンスが「日本人を差別している」として物議を醸した。
一方、イングランド・プレミアリーグのニューカッスルでは元日本代表FW武藤嘉紀とチームメイトになり、二人で釣りに行く仲だった。