昨シーズン限りで現役を引退した元日本代表FW柿谷曜一朗。セレッソ大阪では神童として期待され、ジーニアスと呼ばれた天才だった。

その柿谷は『ABEMAスポーツタイム』で、元プロ野球選手の糸井嘉男さんと対談。サッカー界と野球界の上下関係についてこんな話をしていた。

糸井「(サッカー界は)先輩後輩の差が野球界よりも緩いのかなぁ。例えば、呼び方で先輩に対して、~くんっていう時ある?考えられへんから、野球(界なら)。よっぽどじゃないと」

柿谷「今の時代もですか?」

糸井「たぶん、ないと思う」

柿谷「ユースでずっと一緒にやってきた人は、(先輩でも)大体~くん(と呼ぶ)。試合中もそうですけど、一瞬の判断という意味では、サッカーの方が多いじゃないですか。人の名前を呼ぶ時は、呼び捨てばっかりなので」

糸井「あぁ、そうか。うわぁ、そういうことがあるのか」

柿谷「『~さん、そっちから来てますよ』って言うのと、『(呼び捨てで)~、そっちに来てる』って言うのとでは」

糸井「全然違うね」

柿谷「たぶん、それで慣れるんやと思います」

高校サッカー部出身の選手たちは上下関係が厳しいこともあるはずだが、柿谷のようにJリーグのユースチームで育った選手たちは、先輩でも君付けで呼ぶことが多い。

試合中に瞬時の判断が求められるサッカーでは時間的余裕がないため、呼び捨てになることが多く、自然とそれに慣れていくとも。

また、柿谷は、本田圭佑も海外でやっていくうえで、英語に敬語なんてないと語っていたとしつつ、「(後輩が)偉そうにしてたら言いますけど、練習中とか試合中にお互いがよくなるために発している言葉だったら、多少言葉が汚くても全然問題ない」とも説明。糸井さんも大いに納得していた。

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