かつてパレスチナ代表でキャプテンを務めていたMFスレイマン・アル・オバイドが、イスラエル軍による空爆によって死去したとのこと。

パレスチナサッカー協会の発表によれば、アル・オバイドはガザ地区での人道支援による食料を受け取るための列に並んでいたところ、イスラエル軍による民間人を標的にした空爆に巻き込まれ、命を落としてしまったという。

2023年10月7日から本格化したイスラエルの攻撃により、ガザ地区では662人のスポーツ選手が殺害されているとのこと。

また、パレスチナのサッカー代表チームでプレーした選手としては3人目の犠牲であり、2024年1月にモイン・アル・マグリビ、2024年5月にムハンマド・バラカトが死去している。

スライマン・アハマド・ザーイド、アル・オバイド、通称「スライマン・アル・オバイド」は、1984年生まれの享年41歳。ガザ地区の出身で、2000年代初頭から頭角を現したアタッカーだった。

「パレスチナのペレ」の異名をとったガザ地区を代表する選手の一人で、代表チームでも中心的な役割を果たした。キャプテンを務めた経験もあり、インターナショナルマッチ24試合出場の記録を残している。

また、ガザ地区プレミアリーグでは2016年から2018年まで3シーズン連続で得点王に輝いたこともあるスタープレーヤーであったとのこと。

『Exame』の報告によれば、アル・オバイドと妻の間には二人の息子と三人の娘がいたという。

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