J1の川崎フロンターレは12日、今シーズンまでアビスパ福岡を率いた長谷部茂利氏(53)を新たな指揮官に任命したことを発表した。
鬼木達監督が率いた8年間で4度のリーグ制覇を成し遂げた川崎。
文字通りJリーグ最強のクラブとして君臨したが、ここ2シーズンは不本意な結果に終わり、鬼木監督の退任を発表していた。
指導者キャリアで長くコーチを務めていた長谷部氏は、2018年にJ2・水戸ホーリーホックで初めて正式な監督となり、その後、2020年に福岡の指揮官となった。
当時の福岡はJ2に低迷していたが、長谷部氏の指導によってJ1へ復帰。2023年にはクラブの過去最高を更新するリーグ7位、ルヴァンカップでは決勝で浦和レッズを下して初タイトルを手にしていた。
長谷部氏は神奈川県横浜市の生まれだが川崎との縁は深い。
現役時代は黄金期のヴェルディ川崎などで活躍し、1997年には短期間ながら創設初年度の川崎フロンターレでもプレーしている。
古巣へ28年ぶりに復帰することが決まった長谷部氏は、公式サイトで以下のように語っている。
「来シーズンから監督を務めることになりました長谷部茂利です。クラブ創設初年度に在籍したフロンターレに、このような形で戻ってこられることをうれしく思っています。
これまで在籍された監督、スタッフ、選手が築き上げてこられたフロンターレらしさを大事にしながら、さらにそのサッカーを進化させ、川崎市民の皆様、ファン・サポーターの皆様、パートナーの皆様と一緒にタイトル奪還を目指して戦ってまいります。応援よろしくお願いします」