2025シーズンも中盤戦に突入している明治安田Jリーグ。J3は週末、第17節が各地で行われた。

その結果を受けた順位表は以下の通りとなっている(括弧内は勝点)。

2025明治安田J3リーグ(第17節終了)

1位 FC大阪(38)
2位 栃木シティ(34)
3位 テゲバジャーロ宮崎(31)
4位 ヴァンラーレ八戸(31)
5位 鹿児島ユナイテッドFC(28)
6位 ギラヴァンツ北九州(27)
7位 奈良クラブ(26)
8位 松本山雅FC(23)
9位 福島ユナイテッドFC(23)
10位 高知ユナイテッドSC(21)
11位 栃木SC(20)
12位 ザスパ群馬(19)
13位 ツエーゲン金沢(19)
14位 ガイナーレ鳥取(19)
15位 AC長野パルセイロ(19)
16位 FC岐阜(17)
17位 カマタマーレ讃岐(17)
18位 SC相模原(17)
19位 FC琉球(16)
20位 アスルクラロ沼津(14)

首位に立つのは、大阪第3のJリーグチームであるFC大阪。就任2年目の大嶽直人監督のもとここまで12勝2分3敗の成績を残している。

4月18日(金)に行われた第10節では、平日昼間の和歌山開催で「374人」の観客動員を記録したなか、ザスパ群馬を相手に後半アディショナルタイムに勝ち越し弾を許しながら、そこから2点を奪って4-3の大逆転勝利。その勢いを現在も維持している。

2位は今季Jリーグ参入を果たした栃木シティ。今矢直城体制5季目のシーズンは、初のJ3ながらここまで昇格争いを繰り広げている。

JFLで培ってきた勝負強さは健在で、ここまで挙げた10勝のうち9勝が1点差での勝利。ピッチ外でも大人気のFW田中パウロ淳一がチームトップの6ゴールを記録している。

3位のテゲバジャーロ宮崎は昨季、ラスト15試合で9勝3分3敗という奇跡的なV字回復を見せ、最終的に15位でJ3残留に成功。現在京都サンガF.C.でGMを務める大熊清氏の弟、大熊裕司氏が監督兼強化部長を務めるチームは今季も引き続き好調だ。

宮崎と同勝点の4位ヴァンラーレ八戸を率いるのは、過去に柏レイソル、コンサドーレ札幌(当時)、モンテディオ山形でJ1昇格を成し遂げた石﨑信弘監督。

今年67歳となった“昇格請負人”のもと、今季はホームでここまで6勝3分1敗と強さを見せている。

このトップ4の顔触れを見るだけでも「予測不可能」なJ3だが、さらに総失点ワースト3の福島ユナイテッドFC(30得点40失点)、高知ユナイテッドSC(28得点30失点)、ザスパ群馬(24得点28失点)がそれぞれ9位、10位、12位と中位につけるカオスぶり。

これまでJ2が「魔境」として恐れられることが多かったJリーグ。JFLとの入れ替えが始まったJ3もまた「魔境化」が進んでいるようだ。

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