
プロスポーツの世界において近年2世選手、いわゆる親子鷹の選手が増えている印象はないだろうか。
もちろん統計をとったわけではないが、情報が行き届く現代では優れた育成理論も確立されており、それを実践するだけの環境が2世選手にはあるのかもしれない。
サッカー強国オランダは以前から親子鷹が多い国の一つではあるが、現在もレジェンドたちの息子のプレーを見ることができる。今回はそんな選手たちをご紹介しよう。
ジャスティン・クライファート
ジャスティン(左)とパトリック(右)のクライファート親子所属:ボーンマス(イングランド)
年齢:24
ジャスティン・クライファートの父親は、元オランダ代表の天才FWパトリック・クライファートだ。
父は190cm近い長身でポストプレーを得意とするストライカーで、息子ジャスティンは170cmそこそこと小柄でサイド攻撃を得意とするアタッカーである。
父と同様にアヤックスで育成されプロデビューしたが以降は流浪のキャリアを送っており、現在24歳にして5大リーグでのプレーを制覇した。
またその全てで得点を記録するという過去3選手しかいない快挙も成し遂げている。
ロナルト・クーマン・ジュニア

所属:テルスター(オランダ)
年齢:28
その名の通り彼はオランダサッカー界が生んだ怪物リベロ、ロナルド・クーマンの同名の息子である。
破壊的なシュート力から“牛殺し”の異名で呼ばれた父は、黄金時代のバルセロナほかアヤックス、PSV、フェイエノールトというオランダ3強全てに在籍。息子はそんな父がバルセロナでプレーしている1995年に生まれた。
現在28歳。父とは違ってキーパーでありプロ入り当初はなかなか出番を得られなかったが、近年はオランダ2部リーグで着実に出場機会を増やしている。
ちなみに父の兄エルウィン・クーマン、祖父のマルティン・クーマンも元オランダ代表である。
シドニー・ファンホーイドンク

所属:ノリッジシティ(イングランド)
年齢:24
父親のピエール・ファンホーイドンクは元オランダ代表FWで、フェイエノールト時代に小野伸二とプレーしたレジェンド。
190cmを超す大柄のストライカーでありながら抜群に上手いフリーキックで得点を量産するというちょっと不思議な選手であった。
息子シドニーは父も所属したNACで育ち、2020-21シーズンに2部で16ゴールを記録。
その活躍が認められ、今年からイングランド2部のノリッジシティに期限付きで移籍している。
シャキール・ファンペルシー

所属:フェイエノールトU-18(オランダ)
年齢:17
まだデビューしていないものの、2022年に15歳でプロ契約を結んだシャキール・ファンペルシーは欧州でも注目のタレントだ。
父親はロビン・ファンペルシー。小野伸二のフェイエノールト時代の同僚で、アーセナルやマンチェスター・ユナイテッド、そしてオランダ代表で大活躍したレジェンドである。
父のアーセナル時代に生まれたため出身地はロンドンで、幼少期はマンチェスター・シティの下部組織に所属し、その後フェネルバフチェを挟んで父がデビューしたフェイエノールトのユースに移った。
母親はモロッコ人だが年代別の代表ではオランダを選択。これまでU-16,17代表と順調に選ばれており、トップデビューが待たれる。
ルーベン・ファンボメル

所属:AZ(オランダ)
年齢:19
菅原由勢のチームメイトで、先日アヤックスから2得点を決めたAZのルーベン・ファンボメル。
父はバイエルンで外国人ながら初めて主将を任された元オランダ代表MFマルク・ファンボメル、祖父は元オランダ代表の指揮官ベルト・ファンマルワイク、兄が下部リーグのプロサッカー選手というサッカー一家に生まれた。
父はサッカー史上屈指の“汚い選手”として知られ、童顔の見た目とは裏腹にダーティなプレーを得意とした。また中盤でありながら得点力にも優れていた。
息子にダーティな一面があるかは定かではないが、アヤックス戦のゴールを見る限りどうやらシュートの上手さは受け継がれているようだ。