いわきFCのGK佐々木雅士が今季初のリーグ戦完封勝利に導く!「ほっとした気持ちが一番大きかった」
いわきFCのGK佐々木雅士が今季初のリーグ戦完封勝利に導く!「ほっとした気持ちが一番大きかった」

[J2第27節 いわきFC 4-0 大分トリニータ、8月23日、福島・ハワイアンズスタジアムいわき]

いわきは大分を圧倒して今季初のリーグ戦完封勝利を果たした。

6月にJ1柏レイソルから育成型期限付き移籍で加入したGK佐々木雅士が好セーブを連発し、クリーンシートに大きく貢献した。

やっとゼロで抑えられた

この日の佐々木は守護神という言葉を体現するような働きを見せた。

いわきDF陣が粘り強いマンツーマンディフェンスで相手の勢いを封じ、その包囲網をかい潜って撃たれたシュートを尽く守護神が食い止めた。

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好セーブを見せたGK佐々木

「やっとゼロで抑えれた。ほっとした気持ちが一番大きかったです」と安堵(あんど)の表情を見せた。

今季のいわきは守備に大きな課題を抱えており、この日の試合開催前はリーグ戦のクリーンシートが1試合のみときびしい状況が続いていた。

GK陣の実績不足も否めなかった。今季開始時のゴールキーパーはJ1川崎フロンターレから期限付き移籍で加入したGK早坂勇希、東京国際大から加わった大卒ルーキーGK松本崚汰、昨季韓国の大東税務高から加入したGKジュ・ヒョンジンの3選手だったが、2024年シーズン終了時点でプロ公式戦出場数が3人合わせて1試合しか経験していなかった。

守護神の実績不足も影響してか、平凡なミスから失点を重ねるシーンが多かった。それでも佐々木の途中加入により、徐々に状況が改善。世代別代表での常連であり、23歳ながらJ1通算30試合と実績も豊富な守護神が待望の完封勝利へと導いた。

いわきFCのGK佐々木雅士が今季初のリーグ戦完封勝利に導く!「ほっとした気持ちが一番大きかった」
いわきFCのGK佐々木雅士が今季初のリーグ戦完封勝利に導く!「ほっとした気持ちが一番大きかった」
今季初のリーグ戦完封勝利を果たしたいわきの最終スコア

「勝っている状態で失点して引き分けたり、引き分けの状態で最後に失点して負ける勝点に関わった失点が多かった。その中で勝点を落としてしまったという悔しい気持ちがあった中で、ゼロで抑えたのは肩の荷が下りました。

自信にもなかったかな」と胸を張った。

次節は30日午後7時に敵地でFC今治と対戦する。佐々木は「前節(モンテディオ)山形に負けた後にこういう試合ができたことは、自分たちにとってすごく大きいものです。それをつなげるためにも、次のアウェーの今治戦はすごく大事になってくると思うので、もう一回気を引き締めてやっていきたいと思います」と意気込んだ。

いわきのGK問題を見事解決した上り調子の守護神佐々木が、クリーンシートを量産していわきを上位へとけん引する。

(取材・文 高橋アオ)

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