
フランス2部スタッド・ランスは30日、千葉県柏市内で開催された「スタッド・ランスジャパンツアー2025親善試合『スタッド・ランス vs 柏レイソル』」で、J1柏に0-2で敗れた。
この日、日本代表FW伊東純也は後半開始から途中出場し、2016年から2020年まで所属した古巣相手に爆発的なスピードを生かしたドリブル突破で襲いかかり、存在感を示した。
試合後は、同じく元柏の日本代表DF関根大輝とともにスタジアムを一周して、さわやかな笑顔でファンの声援に応えた。
試合後の囲み取材での一問一答は以下の通り。
注目の去就は「どうするか考えていきたい」
――45分出場してのご自身のパフォーマンスはいかがでしたか。
「いや、良くなかったですね」
――45分プレーしたのは、初めてですよね。
「そうですね。まだ練習もしていない。(体力的にもきつかった?)体力的というより足が痛かったです」
――チームがシーズン始動しても、練習できない時間が3週間続いてきょうを迎えましたか。
「そうですね。最初はちょっとやってみましたけど、無理だった。そこから休んで治るかなと思ったら、休んでも治らなかった。このままコンディションを上げていく感じになると思います。やりながら治ればいいかなと思っています」

――(負傷期間が)大分長いですね。あの(2部入れ替え)プレーオフからですよね。
「2カ月ぐらい治らなかったです」
――いままでもやりながら治した経験はありますか。
「けっこうそういうタイプなので、治ればいいなという感じですね」
――スタッド・ランスは2部に降格しました。仮に2部でプレーする場合は、自分自身何をしなければいけないと考えていますか。
「どうですかね。やるとなったらやるしかない。結果を出せるようにしたいと思います」
――柏でも落ちた経験があったと思いますが。
「毎回そうですね。3年目ですね(苦笑)。ゲンクのときは違いましたけど」

――そのときの経験から言えることはありますか。
「いやー、そのときも申し訳ないですけど、移籍したので」
――もしかしたら移籍もありそうですか。
「まぁ、そうですね」
――最高峰のリーグや1部リーグでプレーすることが理想的でしょうか。
「そうですね。
来季は「目に見える結果を出さないと」
――来年のワールドカップは集大成と思っていますか。
「多分最後になると思うので、選ばれるようなコンディションでなければいけないと思います。去年は目に見える結果が出ませんでしたけど、プレー自体は普通だったと思う。そういうところが出していけたら(いい)と思います」
――チームは若い選手がかなり来ていますが、どんな感じで育成していくのですか。
「この時期はいつもセカンドの選手だったり、(セカンドとトップを)行ったり来たりしている選手がいっぱい来て、いろいろ試しています。多分まだ入れ替わりもある段階だと思います」

――PKの場面で蹴ってくれると思いましたけど、微動だにしなかったですね。
「あそこまで行くのも面倒くさかった(苦笑)。あと別に蹴りたくなかった。関根が『蹴りなよ』と言いましたけど、行く気もなかったですね」
――それだけ痛いのを我慢して45分を戦ったんですね。
「そうですね。思ったより痛かったですね。『コンディション的にいけるかな』(という感じ)でしたけど、そのうち痛くなったので」

――山形でも出ていましたけど、そのときより痛みは。
「山形は15分だったので、山形のときは足も痛かったですけど、心肺がきつかった。
――プレー時間は当初から決まっていましたか。
「前回15分で、本来は45分と言われていたので、徐々にという感じだと思います」

――昨シーズンを振り返って、来シーズンはどういうところを上げていきたいですか。
「さっきも言いましたけど、結果の部分でゴール、アシストだったり、目に見える結果を出さないと、試合を観ていない人は納得しないと思う。そういうところを出していけたら(いい)と思います」
――プレーオフで(1部残留を)持って行かれた経験はどう感じていますか。
「しょうがないちゃしょうがない。でもこれからどうなるかわかりませんが、そこで自分ができることをやるしかないと思います」
久々に聞く日立台での応援歌に「口ずさんでいました」
――日立台でプレーしていかがでしたか。
「そうですね。久しぶりに気持ち良くプレーしたかったですけど、あまり気持ち良くプレーできなかった。 でも雰囲気は久々に感じられましたし、自分が知っている歌とかも口ずさんでいました」
――いまの柏はJ1でも優勝争いをしていますけど、強さみたいなものは感じられましたか。
「前半が多分スタメンだったと思いますけど、うまく幅を使ってポゼッションをできているんじゃないかと。いい攻撃ができていているんじゃないかと思います」
――いままでの柏になかった要素があり、去年までの柏とまた違うチームになっていると思いますけど。
「正直、試合を観ていないのであまりわからないです。結果だけしかじゃないですか」

――結果は追っていたんですね。
「関根がいますし、結果だけ見ていました」
――きょうの試合は楽しみにされていましたか。
「出たい試合だったので、無理をしてでも出ようと思っていた。でもちょっとふがいなかったので。もう少しちゃんとやりたかった」
――後ろに盟友(柏MF瀬川祐輔)がいますけど、彼のパフォーマンスから刺激は受けましたか。
伊東「なんかラッキーで点を決めていて」
瀬川「ラッキーじゃないでしょ(笑)」
(報道陣「(笑)」)
伊東「いいクロスの入りでらしさがあったんじゃないかなと(笑)」

――(瀬川の)得点を見て自分も得点を取りたいとなりましたか。
「そこまでではないですけど、まぁ結果を出していけたら」
スタッド・ランスのジャパンツアー3戦目は、来月2日にパナソニックスタジアム吹田でJ1ガンバ大阪と対戦する。次の試合ではイナズマ純也が元気に走る姿を観たい。