プレシーズンツアーで日本と韓国を訪れた世界的強豪バルセロナ。

7月27日のヴィッセル神戸戦はプロモーターの契約違反で中止の危機に陥ったが、ヴィッセル神戸の会長でもある楽天の三木谷浩史代表取締役会長兼社長が、バルサに500万ユーロ(8.6億円)を支払うことで合意し、日本ツアーの中止回避に大きく貢献したとされている。

バルサのジョアン・ラポルタ会長は来日した際、三木谷氏と握手を交わしており、かつてバルサの胸スポンサーだった楽天との再提携を検討しているとも報じられている。

現在、バルサは韓国を訪れているが、『Sports Chosun』などによれば、ラポルタ会長は、韓国についてこう語ったそう。

「空港に到着した瞬間から深い感動を覚えた。韓国には約230万人のバルサファンがいる。

本当に驚いた。韓国ファンの温かいおもてなしに心から感謝している。韓国産牛肉は本当に美味しかった。韓国料理の繊細さを実感した。

韓国サッカー協会と関連企業のみなさんのご支援は承知している。韓国でこのような情熱を目の当たりにすることができ、大変光栄に思う。

韓国サッカーは成長を続けており、まもなく世界トップクラスの選手が誕生するだろう。我々はソウルと水原のユースキャンプで200人以上の選手を直接指導し、成長の可能性を実感している。

韓国選手のメンタリティはヨーロッパサッカーにおいて特に興味深いものだ。どのチームもこのようなメンタリティを持つ選手を必要としているからだ。

市場性という点では、韓国は伝統的な産業だけでなく、最先端技術や自動車といった多様なグローバル産業、そしてK-POPのような新興トレンドの中心に位置している。若い世代の間で熱狂的なファンダムが形成されつつあり、これは企業とサッカー業界双方にとって大きなメリットとなっている。

韓国選手たちの最大の強みは、不屈の精神力にある。彼らは決して諦めない。キャリアを通して、自分の可能性を最大限に発揮しようと全力を尽くす。

私は彼らがいつか世界の舞台で活躍すると確信している。どのチームも、このようなメンタリティを持つ選手を求めている。(PSGの)イ・ガンインのような選手はその好例、彼らの活躍を楽しみにしていいる。

ラ・マシア(バルサの下部組織)に韓国選手がいることは、我々にとって大きな誇り。我々の哲学が世界に広がっていることを示している。

(韓国人選手がバルサのトップチームでプレーする日が来るか?)

もちろんだ!それは時間の問題だ。

ヨーロッパサッカーは依然として世界サッカーのベンチマークだが、韓国サッカーは成長を続けているし、情熱と才能がある。この才能が開花し、最高レベルで活躍するのは時間の問題だ」

かつてバルサの下部組織には久保建英や韓国のイ・スンウらが所属していたこともあるが、6月には14歳の韓国人双子が加入したばかり。

また、ラポルタ会長は、韓国の人気アイドルグループBTSらが所属する韓国の芸能大手HYBE本社を訪れ、「サッカーと音楽、スポーツとエンターテインメントの融合による相乗効果」も強調していたそう。

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