
2026年W杯予選を世界最速で突破した日本代表。
現地9日にはW杯共催国のひとつであるアメリカと対戦する。
クリスティアン・プリシッチ
26歳FW、ミラン所属
代表キャプテンと背番号10を託されるアメリカの”顔“。2016年に弱冠17歳で代表デビューを果たすと、2018年には20歳と63日でアメリカ代表史上最年少のキャプテンに指名された。
ドルトムント時代には香川真司(現セレッソ大阪)ともプレーしている。
時速34.45キロを叩き出したほどのスピードが売りだが、近年はプレースキッカーを任されるなどキック精度も高めている。
昨シーズンはミランで17ゴール12アシストを記録。コーナーキックを直接ゴールしたほか、PKによる得点も4つあり、彼以外の選手がPKを蹴ったことに監督が怒る事態にもなった。
祖父から教えてもらったチェスにハマり、2022年には過去1年半でのオンラインプレイ時間が35,000分を超えていたとか。日本ではプリシッチと表記されることが多いが、本人の発音は「プリシック」。
クリス・リチャーズ

25歳DF、クリスタル・パレス所属
188cmの体躯を誇るDFで、20歳だった2020年に代表デビューしている。
フィジカルだけでなく、足元も備えるモダンなセンターバック。父親はセミプロのバスケットボール選手だった。
若くして、FCダラスから当時提携していた世界的強豪バイエルン・ミュンヘンに引き抜かれた。
ただ、幼少期には入団テストで不合格になったこともあるほか、父の事業が破綻したことで家庭は財政的に厳しかったそうで、「目標は、両親が二度と働かなくても済むように成功すること。
また、娘が誕生したことで、「(父親になって)優先順位が変わった。最終的には娘とパートナーを養わなければならないので、間違いなく頑張るようになった。10%どころか、100%頑張ろうという気持ちになる」とも話している。
さらに「母は白人、父は黒人」だという彼は、人種への意識も高く、リーダーシップも発揮するようになってきた。
日本戦ではパレスのチームメイトである日本代表MF鎌田大地と対戦する可能性がある。鎌田は、リチャーズから「『最初のプレー、削るから!』みたいな感じ(笑)」のアメリカンジョークを飛ばされたそう。
タイラー・アダムス

26歳MF、ボーンマス所属
身長は175cmほどだが、フィジカルと戦術眼を兼ね備える守備的MF。2017年に弱冠18歳で代表デビューしている。
ブンデスリーガでもプレミアリーグでも守備的スタッツで際立つものを残してきた。
ニューヨーク・レッドブルズで指導したジェシー・マーシュ監督に15歳時点で「大物になる」と予感させるほどのポテンシャルを持っており、RBライプツィヒで智将ユリアン・ナーゲルスマン監督から教えを受けたことで戦術的にも洗練された。
心理学を学んでおり、「自分は恵まれている。
再婚するまでシングルマザーとして育ててくれた母親がロールモデルであり、「自分が何をやっても、母がしてくれたすべてへの恩返しはできない」とのこと。 コロナ過では、同世代で親友のプリシッチらとともに慈善活動も行った。
日本はアメリカとこれまで3度対戦しており、2勝1敗と勝ち越している。注目の一戦は、日本時間10日の午前8時37分にキックオフされる。