前田大然、旗手怜央、山田新、稲村隼翔の日本人4選手が所属するスコットランドの強豪セルティック。

リーグ5連覇を目指した今シーズンは開幕から低調で、先月末にブレンダン・ロジャーズ監督が辞任した。

現在は、2000~2005年までセルティックを指揮したマーティン・オニール監督が暫定的に指揮官を務めている。

セルティックは10月29日にホームで行われたオニール新監督の初陣に4-0で勝利していた。

ただ、この試合で一部サポーター団体が問題行動を起こしており、クラブは7日に制裁措置を講じたことを発表。「暴力的で脅迫的な行為は、絶対に容認できない」と断罪した。

「10月29日のフォルカーク戦において、セルティック・パークのレールエリア前方で通常のチケットチェックを行っていたスタッフが、ある個人から暴行を受けた。警察官2名が介入し、当該人物の逮捕を試みた。

その後、『グリーン・ブリゲード』のグループメンバー約100名が、当該人物を”救出”するために組織的かつ計画的な行動に出た。

多くのメンバーは、フード、スカーフ、フェイスマスクなどを用いて、積極的に身元を隠そうとした。

この大規模グループは、狭い空間で警備員と男女1名ずつの警察官に対し、暴言を吐き、暴行を加えた。警官の1名が地面に引き倒され、集団の中で踏みつけられる危険があった。

『グリーン・ブリゲード』グループメンバーの行動により、当該人物の逮捕は阻害された。このような暴力的で脅迫的な行為は、絶対に容認できるものではない。

今年7月、クラブのポリシーと規約に繰り返し違反する重大な安全・セキュリティ違反があったことを受け、クラブは『グリーン・ブリゲード』に対し、執行猶予付きの制裁措置を科すことを決定していた。

今後、違反があった場合には、ホームゲーム3試合の観戦およびアウェイゲームへの入場が停止されることが通知された。

今回の事件を受け、クラブは今週末からこの制裁措置を適用する。我がスタッフと警察官がこのような暴行を受けたことは、断じて容認できない。これは深刻かつ暴力的な事件だ。

この行為に対して、極めて強い態度で対処する以外に選択肢はない。セルティック・パークはこのような行為が許される場所ではない」

クラブから制裁処分を科された『グリーン・ブリゲード』は、これまでも問題を起こしてきたグループ。

『BBC』によれば、2023年10月には容認できない行動が深刻なまでにエスカレートしたとして、シーズンチケットが剥奪されていたそう。その後、クラブの新たな行動規範遵守に同意したとして、12月に措置は解除されていたという。

今回の事件については、スコットランド警察も「職務中に誰も傷つけられたり脅迫されたりするべきではない。暴行を受けることは職務の一部ではない。このような暴力行為は決して容認されない。

関与した者を特定し、責任を追及するために全力を尽くす」としている。

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