
近年はアスリート化が甚だしいと言われているサッカー界。フィジカルやスピードが求められる部分が大きく、選手の身体能力が左右する部分が多くなっている。
しかしながら、逆に足が遅くても活躍できる選手もいる。今回は『GMS』から「今シーズンのプレミアリーグで最も最高速度が遅い選手」をご紹介する。
4位:カゼミロ
国籍:ブラジル
クラブ:マンチェスター・ユナイテッド
最高速度:時速30.2km
2022年夏にマンチェスター・ユナイテッドへ加入したカゼミロは、かつては中盤での安定感とパスセンスで評価された。しばらくは輝きを見せたものの、近年は試合中の動きやスプリント力に衰えが見られる。
現在の彼のスピードの遅さは、相手選手との1対1の局面での競り合いや、カウンターを許す場面で露呈することがある。今季限りでの退団の噂も浮上しており、ファンや解説者の間で議論が続いている。
4位:トマーシュ・ソウチェク

国籍:チェコ
クラブ:ウェストハム・ユナイテッド
最高速度:時速30.2km
チェコ代表としても豊富な実績を持つトマーシュ・ソウチェク。2020年夏にスラヴィア・プラハからウェストハム・ユナイテッドに加入して以来、238試合以上の出場経験を積んできた名ディフェンダーだ。
その試合運びのうまさや空中戦での強さはチームに欠かせないが、スピード面では全く目立たない存在だ。とはいえ、それを位置取りや試合の読みで補完しており、守備はスピードだけが全てではないと証明している選手でもある。
3位:ミケル・メリノ

国籍:スペイン
クラブ:時速29.8km
元々はセントラルミッドフィールダーとして知られるミケル・メリノ。カイ・ハヴァーツやガブリエウ・ジェズスの負傷によって前線に投入されるケースも。ただ、急なスプリントが求められるポジションへの転換は、彼にとって新たな挑戦になりそうだ。
メリノのスピードはリーグ内では3番目に低い結果となっているが、その戦術眼やパス精度、ポジショニング能力は高く評価されている。それが彼の新たなポジションへの適応に大きく貢献してくれるはずだ。
2位:クレイグ・ドーソン

国籍:イングランド
クラブ:ウォルヴァーハンプトン
最高速度:時速29.6km
トッテナムやウェストハムでの実績を持っているセンターバックのクレイグ・ドーソン。守備の読みや位置取りでは高い評価を得ているが、今シーズンのデータではスピード面の衰えが顕著な結果となっている。
34歳になった彼は今季限りでウォルヴァーハンプトンからは退団することが決まっており、新たな活躍の場を探すことになりそうだ。
1位:ベルナルド・シウヴァ

国籍:ポルトガル
クラブ:マンチェスター・シティ
最高速度:時速29.4km
数々のタイトルを獲得し、マンチェスター・シティの攻撃の中心として知られるベルナルド・シウヴァ。そのプレースタイルは、単純なスプリント力では測れない部分が大きいものだ。
視野の広さや、パス、そして創造的な動きに重きを置いており、純粋なスピードよりも戦術眼とテクニックが際立っている。スピードの数値自体はリーグ内で最低水準ながら、マンチェスター・シティでもプレミアリーグでもトップレベルの選手であり続けている。