今月25日、大韓サッカー協会(KFA)は韓国代表メンバーを発表した。
同国代表は、日本代表と同様に9月にアメリカで国際Aマッチ2試合を行う。
Jリーグクラブ所属選手では、GKキム・スンギュ、DFキム・ジュソン(サンフレッチェ広島)、DFキム・テヒョン(鹿島アントラーズ)、FWオ・セフン(FC町田ゼルビア)の4人がメンバー入りした。
だが、韓国メディア『スターニュース』は、今季リーグ戦2得点にとどまるオの招集に疑問符を投げかけた。
同メディアは「本格的にワールドカップに備えなければならないだけに、所属チームの活躍をもとに精鋭メンバーを選ばなければならない時期。今季たった2ゴールにとどまっている上に、所属チームで地位さえ失ったオ・セフンの乗船は疑問が残る」と、町田の大型ストライカーの招集を厳しく問いただした。
現在25歳のオは、昨季町田でリーグ戦33試合8得点2アシストを記録。町田での活躍が評価され、韓国代表に継続的に選ばれるようになった。
193センチの長身を生かしたポストプレーや高い打点のヘディングは、町田と韓国代表が持つ武器の一つとなっている。
同国代表のホン・ミョンボ監督はオへ信頼を寄せており、就任以降、彼を招集しなかったことがない。
しかし、今季は飛躍の年となった昨季とは打って変わり、リーグ戦24試合に出場しながら2得点を挙げるにとどまっている。
さらに、6月以降は先発に名を連ねる回数も減り、直近の9試合では5試合が途中出場、4試合がベンチに座ったまま欠場した。
韓国代表として出場した先月の東アジアE-1選手権では、計16分の出場にとどまり、ほかのFWの活躍に押される形となった。
それでもホン監督は再び同選手を代表に呼んだ。
スターニュースは、このような中、韓国1部浦項スティーラーズでリーグ戦11得点を挙げている長身FWイ・ホジェが選外となり、オが招集されたことを「皮肉な状況だ」と批判した。
また、ホン監督が韓国1部蔚山現代監督時代に、オを指導した経験があることから、同選手の活用法を熟知しているはずとしながらも、今回の招集については「ミステリーとして残る」と評した。
韓国代表は現地時間来月6日にアメリカ代表と、9日にメキシコ代表と対戦する。
母国で厳しい目を向けられているオには、批判の声を黙らせる活躍を期待したい。