日本代表と同じくアメリカ遠征を行っている韓国代表は、6日にアメリカ代表と対戦。ソン・フンミンの1ゴール1アシストの活躍により2-0と勝利した。
この試合前には、ソンのトッテナム時代の恩師である現アメリカ代表監督のマウリシオ・ポチェッティーノ監督と再会し、笑顔で抱擁を交わす感動的なシーンは、韓国で話題となった。
そうした中、韓国メディア『朝鮮日報』は7日、昨年同国代表の監督を解任されたユルゲン・クリンスマン氏がこの試合を観戦に訪れ、韓国代表との“再会”について伝えた。
同メディアは、「無理な笑顔だけを見せるしかなかった。競技場を訪れたユルゲン・クリンスマンが見たのは、自分が台無しにしたチームの復活劇だ」と冒頭に触れ、クリンスマン氏に非難を浴びせた。
クリンスマン氏は、アメリカ代表に招集された息子のGKジョナサン・クリンスマンの出場を期待して会場に足を運んだ。
ジョナサン・クリンスマンは、現在イタリア2部のチェゼーナでプレーしており、ドイツ代表のレジェンドである父ユルゲン・クリンスマン氏とは違い、母の国籍であるアメリカを選択した。
2018年に同国代表に初招集されたが、まだ国際Aマッチ出場の経験はない。
この日も、同選手に出場機会は訪れず、父ユルゲン・クリンスマン氏はベンチに座る息子を見守るしかなかった。
さらに、アメリカの対戦相手は、昨年に自身を解任した韓国。同国代表監督では、ソン・フンミンやキム・ミンジェら欧州のトップクラブで活躍する選手を揃えていながら、ヨルダン代表に2度敗戦し、準決勝で敗退した。
『朝鮮日報』は、「現役時代は世界的なFWだったが、指導者としては最悪の人物だった」と、酷評している。クリンスマン氏はアメリカ代表監督として2014年のワールドカップに出場し、決勝トーナメント1回戦まで勝ち進むも、総体的な評価は良くなかった。
同メディアは、「韓国代表チームはクリンスマンの前でアメリカを完全に圧倒し、(昨年から)変わった競技力を披露した。クリンスマン時代には想像もできない結果だった。韓国の活躍と息子の欠場に、ただ苦笑いをつくるだけだった」と、試合中を観戦する様子を伝えた。
前指揮官の前で成長したパフォーマンスを披露した韓国は、現地時間9日にメキシコ代表と対戦する。