日本から浦和レッズも出場していたFIFAクラブワールドカップ。
賞金総額1500億円の世界的トーナメントだが、欧州リーグでプレーする選手を酷使するような日程が批判の対象になっている。
国際プロサッカー選手会(FIFPro)もオフには4週間ほど休むべきだという報告書を出している。
そうしたなか、ユルゲン・クロップ氏がこの件に言及した。
香川真司、南野拓実、遠藤航ら日本人を指導してきた同氏は、現在、レッドブルグループの要職にある。
川村拓夢と北野颯太が所属するレッドブル・ザルツブルクは、クラブワールドカップでグループステージ敗退となった。
クロップ氏は、『WELT』でこう言い放っていたそう。
「重要なのは試合そのものであり、周囲の出来事ではない。だからこそ、クラブワールドカップはその点でサッカー界で最悪のアイデアだ。
日常の業務とは全くかかわりのない人間が、何かを考案している。莫大な参加費が用意されているが、すべてのクラブが対象ではない。
昨年はコパ・アメリカとEURO、今年はクラブワールドカップ、来年はワールドカップ。つまり、出場選手たちには、肉体的にも精神的にも本当の回復の機会がない。
来シーズン、選手たちがこれまで経験したことのない怪我を負う可能性があることに深刻な懸念を抱いている。
我々は選手たちに、すべての試合を最後であるかのように臨むよう常に求めている。年間70回~75回もそう伝えている。しかし、このような状態は続かせられない。
彼らの休息を確保する必要がある。なぜなら、それができなければ、最高のパフォーマンスを発揮できなくなるからだ。そして、それができなくなれば、全体的な価値が失われてしまう」
2026年夏には日本代表も出場するFIFAワールドカップが北米で開催される。
その前に代表選手たちが十分な休養がとれないことを危惧しているようだ。