
バルセロナは現在のサッカー界におけるエキサイティングなチームの一つであり、今シーズンのリーガ制覇にもあと一歩と近づいている。ハンジ・フリック監督が就任してから多くの変化があり、この夏も多くの選手が退団する見込みだ。
今回は『Football Transfer』から「この夏のマーケットでバルセロナから退団する可能性が高い5名の選手」をご紹介する。
アンドレアス・クリステンセン
チェルシーから2022年に完全移籍してきたクリステンセン。加入直後こそ安定したプレーを見せていたものの、今シーズンはケガでほぼすべてを棒に振ってしまった。そのためフリック監督の起用プランにも入っておらず、年俸の削減のために放出リスト入りが確実だと言われている。
ロナルド・アラウホ、パウ・クバルシ、イニゴ・マルティネスらがセンターバックとしてポジションを確保しているため、彼自身にとってもバルセロナに残ることにメリットはない。ただ、長い負傷歴は他のクラブにとっては獲得を躊躇させる要素でもあり、決して高く売れる状況でもない。
アンス・ファティ

バルセロナ下部組織が生んだ“黄金の少年”と呼ばれたアンス・ファティも、ラミン・ヤマルが台頭してからはもはや「過去の天才」のような立場になってしまっている。ケガに泣かされ続け、今季はフリック監督のプランにもほとんど名前がない。
本人の側も「失望している」とコメントを残しており、夏の完全移籍がほぼ決まりと報道されている。代理人がジョルジュ・メンデスなだけに、ジョゼ・モウリーニョ率いるフェネルバフチェであったり、ウォルヴァーハンプトンへの移籍が濃厚だと伝えられている。
パウ・ビクトル

昨夏、ジローナから270万ユーロで獲得した若手CFパウ・ビクトル。レヴァンドフスキのバックアップとして獲ったという状況があるにせよ、ライバルがほぼフル稼働してしまったためリーグ戦での先発はわずか2回であった。
新たなセンターフォワードの補強が噂される中、ビクトル自身の立場は非常に危うい。クラブも移籍金の回収を求めており、出場機会の確保も必要であるため、ローンや完全での放出が取り沙汰されている。
オリオル・ロメウ

かつてバルセロナの下部組織を離れて他のクラブで台頭し、昨夏故郷へと“凱旋復帰”したロメウ。ただ、今季は古巣であるジローナへレンタルされたままで、2025年夏には完全移籍での退団が濃厚と言われている。
現契約はあと1年残っているものの、バルセロナは中盤の人員整理を急いでおり、ジローナ側も買い取りオプション行使を狙う可能性が高いという。バルセロナとの対戦時にジローナは手数料を支払ってでも彼を起用しようとしたと伝えられている。
クレマン・ラングレ

過去3年でトッテナム・ホットスパー、アストン・ヴィラ、アトレティコ・マドリーと3シーズン連続でローンに出されてきたラングレ。シメオネ監督の下ではまずまずのパフォーマンスを見せているものの、バルセロナでは完全に戦力外の扱いになっている。
彼の契約はなぜか最初にローンされる前に更新されたため、2027年まで残っているものの、今夏はおそらくついに売却されるのではないかと言われている。ローン先のアトレティコが買い取りオプションを行使するかが注目されている。