日本代表MF鎌田大地が所属するクリスタル・パレスは、今年5月、世界最古のカップ戦とされる伝統のFAカップで初優勝を果たし、来季のUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権を得ていた。

だが、UEFAはパレスに対して、ELより下に位置づけられるUEFAカンファレンスリーグ(UECL)への降格処分を宣告した。

パレスの株を保有していたアメリカ人実業家ジョン・テクスター氏が、同じくELに出場するフランスのリヨンの筆頭株主でもあったため、マルチクラブオーナーシップ規則違反とされたのが理由だ。

パレスはUEFAの降格処分を不服として、スポーツ仲裁裁判所(CAS)への提訴を行ったものの、『BBC』などによれば、訴えは棄却されたとのこと。

その結果、パレスのUECL降格、プレミアリーグ7位だったノッティンガム・フォレストのEL出場が決まった。

テクスター氏は6月にパレスの株43%を売却したものの、パレスは3月1日までとされていたマルチクラブオーナーシップ再編に関する証拠の提出期限を遵守できなかった。

CASは、規則は明確であり、パレスが主張するように、評価日にそれを遵守していないクラブに柔軟性を与えるものではなく、テクスター氏は、UEFAの評価日時点で両クラブに決定的な影響力を持っていたと結論付けた。

『BBC』は、パレスはELからUECLへの降格によって、2000万ポンド(39.8億円)の減収となる見込みとしており、補強への影響や主力選手の放出につながりかねないとしている。

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