フランス1部のリールは1日、オランダ1部のNECナイメヘンからインドネシア代表DFカルヴィン・フェルドンクの獲得を発表した。契約期間は2028年末までの3年となる。

1997年生まれで現在28歳の左サイドバックは、オランダの名門フェイエノールトの下部組織出身で、2015年にトップチームに昇格した。

その後はオランダ国内のクラブへレンタル移籍を繰り返し、2020年にポルトガル1部ファンマリカンへ完全移籍。だが、ポルトガルでは期待に応えられず、2021-22シーズンにナイメヘンへ自身二度目のレンタル移籍をした。2022年から同クラブへ完全移籍し、日本代表のFW小川航基、MF佐野航大らとともにプレーした。

同選手はオランダの各年代別代表に継続的に選出される実力者であったが、昨年からルーツを持つインドネシアへ鞍替え。昨年11月にジャカルタで行われたワールドカップアジア最終予選の日本代表対インドネシア代表の試合では、左ウィングバックでフル出場した。

リール会長のオリヴィエ・レタン氏は同選手の入団に際して「カルヴィンは確かな経験を持つ選手で、左サイドの守備の厳密さと攻撃の質をもたらしてくれます。彼の前向きな考え方と人間的な資質により、リーグ・アンだけでなく、チームにもすぐに適応できると確信しています」とコメントを発表している。

なお、フェルドンクの兄ダリル・フェルドンクは、K-1ファイターとして活動しており、キックボクシングの元ライト級王者だ。昨年3月に東京で行われたK-1 WORLD MAX最強決定トーナメント開幕戦では、和島大海をしてKOしてサプライズを起こした。

兄ダリルは自身のインスタグラムの投稿で、「次の章。この旅の一部であることを誇りに思います」とつづり、弟カルヴィンとともにリールのユニフォームを持つツーショットを公開。

弟のステップアップを祝福した。

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