アメリカのロサンゼルス(LA)で起きた抗議デモの影響で、男子メキシコ代表対男子ドミニカ共和国代表の試合が延期になるかもしれない。11日、欧州メディア複数が伝えた。
アメリカのLAでは、移民税関捜査局(ICE)による不法移民の強制捜査が行われ、それに伴う抗議デモが発生している。
抗議デモでは、一部民衆が暴徒化。LA市長のカレン・バス氏は、商業施設の破壊や略奪が行われていると発表し、市内中心街の特定地域での夜間外出禁止令を発令した。
これを受けて、アメリカのドナルド・トランプ大統領はロサンゼルスに軍隊を派遣。、ICEは1000人以上の暴徒がビルを包囲し、攻撃したと非難。現地では100人以上が逮捕されているという。
LAが混乱に包まれる中、デモ活動の現場からほど近い場所にあるソフィ・スタジアムで15日に行われる、CONCACAFゴールドカップグループAの男子メキシコ代表対男子ドミニカ共和国代表戦の開催に暗雲が立ち込めている。
同試合の開催者である北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)は、「変化する状況について、地元当局と緊密かつ継続的に連絡を取り合っている」と声明を発表。メキシコ代表は安全上の理由からホテルの変更を余儀なくされるなど、既に影響が出ている。
なお、同市内ではFIFAクラブワールドカップの試合も開催される予定で、パリ・サンジェルマン(フランス1部)とアトレティコ・マドリー(スペイン1部)の試合が16日に行われる予定だ。