チリで開幕を迎えたU-20ワールドカップ。

船越優蔵監督率いるU-20日本代表は27日に行われたエジプトとのグループステージ初戦に2-0で勝利した。

白星発進となった日本は、30日に地元チリと対戦する。

そうしたなか、チリ紙『RedGol』は、日本についてこう伝えていた。

「チリのニコラス・コルドバ監督が模範に挙げていた日本がエジプトに勝利。日本はその論拠を示してみせた。日本が圧倒的な優位性を見せ、それは結果にも表れた。

このアジアチームに、カナダ人の父を持つ日本生まれのGKアレクサンドル・ピサノ(ピサノ・アレクサンドレ幸冬堀尾)がいることは驚き。彼は身長約2メートル(197センチ)で、名古屋グランパスでプレーしている。

コルドバ監督は数日前、2026年W杯南米予選で最下位に沈んだチリが窮地から脱却するために彼らを模範に挙げていた。

そして、このアジア代表は強敵であることを証明した。試合終了のホイッスルとともに、日本代表は歓喜に沸き立ち、エジプトに敬意を表して別れを告げた。

日本は、この大会でチリにとって2試合目の対戦相手となるが、その実力を見せつけた」

チリのフル代表は9月で終了した2026年W杯南米予選で最下位に終わり、3大会連続で本大会出場を逃した。

46歳のコルドバ監督は、元チリ代表MFで、現役時代にはイタリアのメッシーナで小笠原満男氏とプレーしたこともある。

そのコルドバ監督は、『Fifa.com』のインタビューで「日本には世界屈指のユースシステムがある。彼らは長年この分野に力を注ぎ、U-20W杯には何度も出場し、常に優勝候補の一角を占めてきた。それが非常に強いフル代表チームの基盤になっている。我々を苦しめる手強い相手となるはずだ」と述べており、日本をかなりリスペクトしているようだ。

チリは27日に行われたニュージーランドとの初戦に2-1で勝利。『La Tercera』によれば、コルドバ監督は「日本戦への対策については、今日はビデオ分析のみとなるため、具体的なことは言えない。(ニュージーランド戦で)チームはボールを保持すべき場面で、手放してしまうことが多かった」と語っていたという。

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