
リオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドがいた「ミレニアル世代」(1981年~1996年生まれ)がそろそろ30代に入るなか、サッカー界は「Z世代」(1997年~2007年生まれ)の選手たちが中心になっている。
今回は『Planet Football』から「現在のサッカー界でZ世代のベストイレブン」(ただし1国籍あたり1人のみしか選出できない)をご紹介する。
GK:ジャンルイージ・ドンナルンマ
国籍:イタリア
生まれ:1999年
常に信頼できるわけではないが、彼の長所を否定することはできない。圧倒的な存在感とシュートストップ、ピンチでも動じない精神。昨季はPSGの三冠達成に大きく貢献した。
右SB:アシュラフ・ハキミ

国籍:モロッコ
生まれ:1998年
現在ハキミが世界最高の攻撃的右サイドバックであることに疑問の余地はほとんどない。昨季のPSGでは11ゴール16アシストを記録し、三冠達成に大きく貢献した。
CB:ヨシュコ・グヴァルディオル

国籍:クロアチア
生まれ:2002年
この11名の中ではレベルがやや落ちるかもしれないが、国籍が被るサリバ、バストーニ、クバルシ、フイセンが使えないため彼が選出されている。とはいえマンチェスター・シティで昨季のクラブ年間最優秀選手賞に選ばれており、その実力は確かだ。
CB:クリスティアン・ロメロ

国籍:アルゼンチン
生まれ:1998年
2022年のワールドカップを制したアルゼンチン代表チームは、メッシやオタメンディ、ディ・マリアらベテランを除いてZ世代がほとんどを占めた。ロメロはこの世代のセンターバックでは傑出した存在だ。
左SB:ヌーノ・メンデス

国籍:ポルトガル
生まれ:2002年
右サイドバックのハキミと同様に、ヌーノ・メンデスも昨季は世界屈指の左サイドバックとして評価された。23歳の彼はクラブで3冠を達成し、ポルトガル代表でネーションズリーグ優勝を果たした。
守備的MF:モイセス・カイセド

国籍:エクアドル
生まれ:2001年
エクアドルの小クラブであるインデペンディエンテ・デル・バジェからブライトンへやってきたモイセス・カイセド。プレミアリーグですぐに力を発揮し、とんでもない額でチェルシーへ移籍した。ロドリが怪我をしていた昨季、間違いなく世界最高のボランチだった。
セントラルMF:ペドリ

国籍:スペイン
生まれ:2002年
トニ・クロースも「彼のような選手は、ヤマルやラフィーニャ、レヴァンドフスキよりも重要だ」と語ったペドリ。怪我を完全克服した彼は、バルセロナの中盤で再び躍動。イニエスタの後継者であるかのように繊細なプレーを続けている。
攻撃的MF:ジュード・ベリンガム

国籍:イングランド
生まれ:2003年
ベリンガムはまさにZ世代を象徴する選手だ。自身のYoutubeチャンネルも持っているデジタルネイティブであり、若くして世界の舞台へと飛び出していった天才だ。
FW:キリアン・エムバペ

国籍:フランス
生まれ:1998年
ベリンガムよりも一つ上の世代を代表する選手はキリアン・エムバペだ。憧れのレアル・マドリーへと移籍した昨季、批判されながらも全公式戦で44ゴールを決める活躍を見せ、改めてその実力とメンタルを証明した。
FW:アーリング・ハーランド

国籍:ノルウェー
生まれ:2000年
エムバペを9番に据える選択も成り立つが、サイドを任せたい。なぜならハーランドがいるからだ。最近の彼はベストではないが、周りの調子が良ければほぼ止められない存在になれる。
FW:ヴィニシウス・ジュニオール

国籍:ブラジル
生まれ:2000年
昨年のバロンドールで2位になったヴィニシウス。近年は急成長するラミン・ヤマルに迫られている状況にはあるが、それでもZ世代で世界屈指のウインガーとしてまだ認められて然るべき選手だ。
※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。