Qolyアンバサダーのコラムニスト、中坊コラムの中坊氏によるコラムをお届けします。

サッカー界ならではの素晴らしい制度、連帯貢献金

7月23日、日本代表DF渡辺剛が、オランダのフェイエノールトに移籍することが発表された。

オランダ紙『デ・テレフラーフ』の報道によれば、ベルギーのヘントからフェイエノールトへ900万ユーロ(約15億円)の移籍金が支払われるという。

その際、国内サッカーファンとして気になる点は、連帯貢献金がいくら支払われるのか、というポイントだ。

連帯貢献金は、FIFAの規約に基づく国際ルールであり、満12歳から23歳までに所属した全てのクラブに対して移籍金に応じた金額を分配するもの。渡辺の場合、23歳まで在籍していたFC東京・中央大学・山梨学院高校に連帯貢献金が支払われる。

実際にいくら受け取るのか、最大の金額は以下の通りである。※1ユーロ172円で計算

・山梨学院大学附属高校 (1.50%)2,300万円
・中央大学 (2.00%)3,100万円
・FC東京 (1.75%)2,700万円

《内訳》
※渡辺剛は2月生まれ

2009年 FC東京U-15深川 12歳 0.25% 390万
2010年 FC東京U-15深川 13歳 0.25% 390万
2011年 FC東京U-15深川 14歳 0.25% 390万

2012年 山梨学院高校 15歳 0.5% 770万
2013年 山梨学院高校 16歳 0.5% 770万
2014年 山梨学院高校 17歳 0.5% 770万

2015年 中央大学 18歳 0.5% 770万
2016年 中央大学 19歳 0.5% 770万
2017年 中央大学 20歳 0.5% 770万
2018年 中央大学 21歳 0.5% 770万

2019年 FC東京 22歳 0.5% 770万
2020年 FC東京 23歳 0.5% 770万

つまり、国内のクラブ、学校法人へトータル約8,100万円が支払われる(移籍金報道を元にした推定)。

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