今季のJリーグには合計35名の韓国人選手が登録されているが、彼らは必ずしもレギュラーとしてプレーできていない。
そんな現状に韓国では危機感があるようだ。
韓国メディア『My Daily』は8日、『日本のJリーグに韓国選手のレギュラーがいないアジアの虎と言われた韓国サッカー、なぜこんな有様になったのか』というタイトルのコラム記事を掲載した。
この記事では、現役時代にヴィッセル神戸や京都サンガでプレーした元韓国代表MFキム・ナミル(金南一)が3日、神戸で開催されたサッカーイベントでの発言を紹介した。
「私がいた頃もJリーグは韓国人選手だからと言って簡単に試合に出られる場所ではなかった。今は韓国人選手がJリーグでレギュラーとしてプレーすることがさらに難しくなっている」
かつてはキム・ドフンやパク・チソン、キム・ボギョンら多くの韓国人選手がJリーグで活躍し、「韓国人選手ブーム」を築いた。
今季のJ1は20クラブ中7クラブに12人の韓国人選手が所属しているが、主力としてプレーしている選手はFC東京GKキム・スンギュと鹿島アントラーズDFキム・テヒョンのみ。
東アジアE-1選手権の韓国代表に選ばれたFC町田ゼルビアのFWオ・セフン、FWナ・サンホはいずれもベンチスタートが主で、「主力」とは言いづらい現状だ。
それでも町田の2選手が韓国代表に呼ばざるを得ない状況は、現在の韓国代表と日本代表の実力差を如実に表しているという。
また同メディアは、日本サッカー協会やJクラブは透明性のある人事と自律的経営を行っている一方、大韓サッカー協会の長期的な一族支配や市民クラブへの依存など構造的な問題を抱えていると分析した。
韓国では、「隣国のライバル」である日本に大きな差をつけられていると感じているようだ。