日本代表は5日、2026年ワールドカップアジア最終予選でオーストラリア代表と対戦し、0-1で敗れた。
すでに3月に世界最速で本大会出場を決めている日本は、今月のシリーズに向けて7名を初招集。
このオーストラリア戦では、前回のサウジアラビア戦から鎌田大地を除く10名を変更し、フレッシュなメンバーで臨んだ。
(オーストラリア戦の先発メンバー)
GK:
谷晃生
DF(3):
関根大輝
渡辺剛
町田浩樹
MF(6):
藤田譲瑠チマ
佐野海舟
平河悠
俵積田晃太
鈴木唯人
鎌田大地
FW(1):
大橋祐紀
試合は、日本が完璧に支配する展開となった。
キャプテンマークを巻いた鎌田が巧みなポジショニングで相手を引きつけ、この日代表デビュー戦となった俵積田(たわらつみだ)が左サイドから積極的に仕掛ける。
オーストラリア代表は勝てば本大会出場が決定的になるが、一方で敗れると一転して黄色信号が灯る。そのためホームにもかかわらず5バックに近い布陣でまず守りを固めた。
その相手に対し、日本はゴールをこじ開けるにはいたらない。しかし代表復帰した佐野海舟を筆頭にボールを回収する出足がすばらしく、相手に全く攻撃の糸口を与えなかった。
後半、日本は激しい接触プレーがあった町田を下げて瀬古歩夢を投入。オーストラリアも2選手を変更するが流れは変わらず。
その後ベンチスタートとなった久保建英、中村敬斗を投入して攻勢を強めたが、オーストラリアの粘り強い守備網を崩せない。
そのままスコアレスで終わるかと思われたが、90分、一瞬の隙をついたオーストラリアがペナルティーエリアへ進出。マイナスの折り返しをアジズ・ベヒッチが見事なシュートを決めて均衡を破った。
日本代表は、これが今回の予選で初黒星。一方、劇的な展開で勝利したオーストラリアは、ワールドカップ出場を決定的なものとした。
予選は残り1試合。日本は10日にホームでインドネシア代表と、オーストラリアは敵地でサウジアラビア代表と対戦する。