日本代表、ハビエル・アギーレ監督に発掘された「初招集」「デビュー」組の11名
日本代表、ハビエル・アギーレ監督に発掘された「初招集」「デビュー」組の11名

6日(日本時間7日11時)、アメリカ遠征中の日本代表は現地でメキシコ代表と対戦する。

そのメキシコ代表を率いるのはハビエル・アギーレ監督。

かつて日本代表を率いた名将は、スペイン時代の八百長騒動などに巻き込まれて短期間でその職を解かれた。

そこで今回は、アギーレ監督が日本代表を率いた2014年8月から2015年2月までの間に初招集あるいはデビューを果たした選手たちをご紹介しよう。

柴崎 岳

日本代表、ハビエル・アギーレ監督に発掘された「初招集」「デビ...の画像はこちら >>

日本代表:60試合3得点(2012-2022)
現所属:鹿島アントラーズ

高校時代から天才MFと呼ばれた柴崎は、アルベルト・ザッケローニ体制時の2012年に日本代表へ19歳で初招集されている。

ただ出場はなく、翌年のE-1選手権でも体調不良で参加辞退に。代表デビューはアギーレ体制2戦目となった2014年9月のベネズエラ戦だった。

そのベネズエラ戦で初出場初得点を記録した柴崎は、翌年のアジアカップ・UAE戦でも劇的スーパーゴールを決めるなどアギーレ監督から厚い信頼を寄せられた一人だった。

森岡 亮太

日本代表、ハビエル・アギーレ監督に発掘された「初招集」「デビュー」組の11名
日本代表、ハビエル・アギーレ監督に発掘された「初招集」「デビュー」組の11名

日本代表:5試合0得点(2014-2018)
現所属:現役引退

昨シーズン限りでユニフォームを脱いだ森岡は、ヴィッセル神戸時代の2014年8月に日本代表へ初招集され、アギーレ体制の初代「10番」を任された。

同年9月5日に行われた親善試合ウルグアイ戦の後半44分に投入されデビューを果たすと、翌月シンガポールで開催されたブラジル戦では先発に大抜擢された。

その後は代表から遠ざかったが、ポーランドとベルギーで活躍して再ブレイク。ヴァイッド・ハリルホジッチ体制で復帰し、2017年と2018年に3試合に出場している。

小林 悠

日本代表、ハビエル・アギーレ監督に発掘された「初招集」「デビュー」組の11名
日本代表、ハビエル・アギーレ監督に発掘された「初招集」「デビュー」組の11名

日本代表:14試合2得点(2014-2018)
現所属:川崎フロンターレ

今も第一線で活躍する小林は、J1での総得点数が144と節目の150まであとわずかとなっている。

そんな彼は2014年10月に日本代表へ初招集され、同月のジャマイカ戦で代表デビュー。数日後にはネイマールに4得点を許したブラジル戦で初先発した。

定着とはならなかったものの、ハリルホジッチ体制の2017年E-1選手権では初得点を含む2ゴール。森保一監督の初陣となった2018年8月のコスタリカ戦にも招集されている。

昌子 源

日本代表、ハビエル・アギーレ監督に発掘された「初招集」「デビュー」組の11名
日本代表、ハビエル・アギーレ監督に発掘された「初招集」「デビュー」組の11名

日本代表:20試合1得点(2014-2021)
現所属:FC町田ゼルビア

2018年ワールドカップでコロンビア代表FWラダメル・ファルカオを抑え込んで名声を得た昌子。

彼はアギーレ体制の2014年10月に日本代表へ初招集されている。ただ発表直後の試合で負傷して辞退となり、その後11月の代表戦で改めて呼ばれたものの出場はなかった。

代表デビューはハリルホジッチ体制に変わった翌年3月のウズベキスタン戦となっている。

田口 泰士

日本代表、ハビエル・アギーレ監督に発掘された「初招集」「デビュー」組の11名
日本代表、ハビエル・アギーレ監督に発掘された「初招集」「デビュー」組の11名

日本代表:3試合0得点(2014)
現所属:ジェフユナイテッド千葉

当時名古屋グランパスで活躍していた田口は、2014年10月、負傷で不参加となった吉田麻也の代わりとして日本代表に初招集された。

同月のジャマイカ戦でデビューすると、続くブラジル戦では初先発。翌月のホンジュラス戦と合わせて合計3試合に出場した。

なお、沖縄県出身者としては2006年に我那覇和樹が選ばれて以来2人目の代表入りとなっている(2023年には野澤大志ブランドンが3人目となった)。

松原 健

日本代表、ハビエル・アギーレ監督に発掘された「初招集」「デビュー」組の11名
日本代表、ハビエル・アギーレ監督に発掘された「初招集」「デビュー」組の11名

日本代表:1試合0得点(2014-2021)
現所属:横浜F・マリノス

松原は21歳だった2014年8月、アギーレ体制の初陣で日本代表に初招集された。

ただ当時は長友佑都酒井宏樹酒井高徳らワールドクラスのサイドバックが揃っている状況で、2度の選出と4試合の中で出番はなかった。

2021年3月、森保監督の日本代表に7年ぶりに招集を受けた。W杯アジア2次予選・モンゴル戦で念願のデビューを果たすと、南野拓実のゴールをアシストした。

坂井 達弥

日本代表、ハビエル・アギーレ監督に発掘された「初招集」「デビュー」組の11名
日本代表、ハビエル・アギーレ監督に発掘された「初招集」「デビュー」組の11名

日本代表:1試合0得点(2014)
現所属:現役引退

鹿屋体育大学からサガン鳥栖へ加入した坂井は、2014年のアギーレ体制初陣で初選出され、同年9月5日のウルグアイ戦で代表デビューした。

左利きの大型センターバックという期待も込めてのものだったが、プロ入り後20試合出場も満たない状況での選出には本人も「ビックリした」と語っている。

その後は苦しいキャリアを送り、昨年タイで現役を引退。そのままタイに残り、農家に転身したことが話題となった。

塩谷 司

日本代表、ハビエル・アギーレ監督に発掘された「初招集」「デビュー」組の11名
日本代表、ハビエル・アギーレ監督に発掘された「初招集」「デビュー」組の11名

日本代表:7試合1得点(2014-2021)
現所属:サンフレッチェ広島

水戸ホーリーホックで台頭し、移籍したサンフレッチェ広島でブレイクした塩谷。

絶好調だった2014年ワールドカップ前にはザックジャパンへの待望論もあったが叶わず、アギーレ体制に変わった2014年10月に初招集された。

同年10月10日に行われた親善試合のジャマイカ戦でデビュー。その後定着とはならなかったものの、リオ五輪にはオーバーエイジで選ばれ、2019年アジアカップでは追加招集から代表初得点を決めている。

皆川 佑介

日本代表、ハビエル・アギーレ監督に発掘された「初招集」「デビュー」組の11名
日本代表、ハビエル・アギーレ監督に発掘された「初招集」「デビュー」組の11名

日本代表:1試合0得点(2014)
現所属:ナガワールドFC(カンボジア)

大型で強靭な肉体を持つことからポストプレーヤーとして期待された皆川。

中央大学から2014年にサンフレッチェ広島へ加入し、同年7月から出番を増やしていたところだったが、翌月にはアギーレ体制の初陣で日本代表に大抜擢された。

同年9月のウルグアイ戦で代表デビュー。ただ出場はこの1試合のみでその後はJリーグでも苦しみ、昨年からはカンボジアでプレーしている。

林 彰洋

日本代表、ハビエル・アギーレ監督に発掘された「初招集」「デビュー」組の11名
日本代表、ハビエル・アギーレ監督に発掘された「初招集」「デビュー」組の11名

日本代表:0試合0得点(2014-2017)
現所属:ベガルタ仙台

林は“調子乗り世代”と呼ばれた2007年U-20ワールドカップの日本代表守護神だ。

当時から190cmを超える大型GKとして脚光を集め、イビチャ・オシム監督時代の2007年には現役大学生ながらに日本代表の候補合宿に呼ばれて話題となった。

ザック時代にもやはり代表候補に選ばれているが、正式な招集はアギーレ体制での2014年8月。ただ出場はなく、ハリルホジッチ時代にも招集されたものの現在まで試合出場を果たせていない。

武藤嘉紀

日本代表、ハビエル・アギーレ監督に発掘された「初招集」「デビュー」組の11名
日本代表、ハビエル・アギーレ監督に発掘された「初招集」「デビュー」組の11名

日本代表:29試合3得点(2014)
現所属:ヴィッセル神戸

慶應大学出身の武藤は、FC東京時代のプロ初年度にいきなり13得点を記録しベストイレブンに輝いた。

そのシーズン途中の8月にアギーレ体制で初招集され、ウルグアイ戦でデビュー。2戦目のベネズエラ戦では早くも初ゴールを決めた。

アギーレ監督は、日本代表で親善試合6ゲーム、アジアカップ4ゲームを指揮しているが、武藤はそのすべての試合に出場している。

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