来年ワールドカップを開催するアメリカと9日に対戦し、0-2の敗戦を喫した日本代表。
FC東京のDF長友佑都はこの試合、3バックの左で先発出場を果たした。
自身5度目のワールドカップ出場を目指す38歳は、キャプテンマークを巻いてチームを鼓舞したが、30分の先制点の場面では、マークをしていたアレックス・センデハスに見事なボレー弾を決められてしまった。
相手との接触で足首を痛めていたこともあり、長友はハーフタイムに瀬古歩夢と交代。日本は後半から4バックにシステムを変更したがなかなか機能せず、64分にフォラリン・バログンの追加点を許している。
試合後、長友はNHK BSでこの試合の解説を務めていた明治大学の同級生・林陵平氏のフラッシュインタビューに応じた。
――足の具合は?
「大丈夫です。軽い捻挫くらいなので」
――前半の自分自身のパフォーマンスについて。
「まず、失点に絡んでしまったので。あそこを寄せられないと、ワールドカップ本番でも難しくなりますし、全然まだまだだなというふうに感じました」
――負けてしまった今日のゲームに関してどう捉えているか?
「ワールドカップ優勝という目標を掲げている以上は、選手が今日、11人全員変わりましたけど、その中でも全員が同じレベルで戦えないといけないですし、個人でもやはり個々が(相手を)上回っていかないと、ワールドカップ優勝はできないなと、改めて痛感させられました」
――チームとして、前半3バック、後半4バックを試したことについて。
「相手によって色々なシステムを試して、これもワールドカップ優勝に向けてというところなので、誰がどのポジションで出ても、しっかりとパフォーマンスを発揮しなければいけないです。
今日の敗戦は、相手に(ゴールを)奪われたというところなので、そこはやっぱり反省するべきところは反省してまず個人の部分をしっかり反省したいなと思います」
――アウェイでの世界との2戦だった。どう感じているか?
「メキシコ、アメリカのアウェイでしたけど、ワールドカップでは、このアウェイの雰囲気の中で、勝っていかないといけない。
そういう部分では、メンタル的にももっとタフにならなければいけないですし、このアウェイの雰囲気に吞まれていたら、上にはいけないので、もっともっと強くなる必要があるなと思います」
――最後に、ワールドカップに向けての個人の意気込みと、チームとしての意気込みを。
「チームがワールドカップ優勝を目標にしているので、個人もそのレベルに持っていかないと正直話にならないと思います。しっかりと、Jリーグに帰って、もう一回、改めて自分自身を見つめ直して、厳しくやっていきたいと思います」
7月の東アジアE-1選手権でも中国戦で3バックの左を務めた長友だったが、アメリカ戦ではほぼ良さを発揮できず。逆に失点に絡んでしまった。
アメリカ戦ではスタメン11人全員を入れ替えた日本。しかし、ワールドカップ優勝を目指すならばその状況においても、個人として相手を上回る必要があると長友は危機感を口にしていた。
日本代表の次の活動は10月。国内でのキリンチャレンジカップ2025で、10日(金)にパラグアイ、14日(火)にブラジルと対戦する。