モンテディオ山形MF加藤千尋が古巣仙台とのダービーに向けて「ダービーはいままでの戦いは関係なしに負けてはいけない」と闘志燃やす
モンテディオ山形MF加藤千尋が古巣仙台とのダービーに向けて「ダービーはいままでの戦いは関係なしに負けてはいけない」と闘志燃やす

J2モンテディオ山形は8日、山形・天童市内で天皇杯2回戦、ベガルタ仙台戦に向けた練習を公開。仙台でプロデビューしたMF加藤千尋は、古巣とのみちのくダービーに向けて闘志を燃やした。

古巣仙台に成長した姿を見せたい

この日の山形イレブンは連係の確認、ミニゲームなどで2時間ほど汗を流した。古巣との決戦に向けて「ダービーはいままでの戦いは関係なしに負けてはいけない相手だと思う。そこで一つ勝って、チームとしていけるように乗っていきたいなと思っています」と闘志を燃やした。

加藤は流通経済大を卒業後の2021年シーズンに仙台へ加入し、J1でのデビューシーズンを34試合3得点と期待のルーキーとして結果を出した。昨季山形へ完全移籍し、豊富な運動量と推進力に優れた攻撃参加が秀でており、守備的ミッドフィールダーからサイドまで柔軟にこなせるマルチロールだ。

モンテディオ山形MF加藤千尋が古巣仙台とのダービーに向けて「...の画像はこちら >>
トレーニングで正確なシュートを放つ加藤’(高橋アオ撮影)

ただ今季はリーグ戦4試合中先発出場が2試合と出場機会に苦しんでいる。チームもリーグ戦3連敗とトンネルに入っており、直近では天皇杯2回戦鹿児島ユナイテッド戦(11日午後7時、NDソフトスタジアム山形)を控えている。「天皇杯とダービーは両方出たいという気持ちがあります。そこで結果を出して、今後につなげていきたい」と天皇杯でアピールをして古巣との決戦に臨む覚悟だ。

プロデビューを果たした仙台とのみちのくダービーにかける思いは強い。何としてでも仙台との決戦に出場して古巣に成長した姿を見せたい。

「初めてのプロで試合に出たチームは仙台ですし、そこで育ててもらったという気持ちはある。

成長した姿をピッチで見せたい。点はもちろん取りたいですし、チームが勝つとことが一番だと思う。いかにチームのために走れるかだと思うので、意識してやっていきたい」と気持ちを高ぶらせている。

昨季は1分1敗と宿敵から白星を奪えなかった。みちのくダービーでの勝利を味わえていない加藤は「今年は絶対に勝って、サポーターの皆さんと一緒に喜びを分かち合いたいです」とファンに勝利を捧げると誓った。

まずは天皇杯で結果を出してアピールし、15日午後4時にホームで開催される古巣との決戦に出場して勝利を挙げてみせる。

(取材・文・撮影 高橋アオ)

編集部おすすめ