先日まで行われていたFIFAワールドカップ2026・アジア3次予選のグループCで5位となり、4次予選にも進めずに敗退した中国代表。

大会の規模が今回から32チーム→48チームに拡大され、アジアの出場枠が4.5から8.5まで増加したにもかかわらず、インドネシアの後塵を拝した。

敗退後にはチームを率いていたブランコ・イヴァンコヴィッチ監督を解任しており、これまでの中心的な選手であった呉磊(ウー・レイ)も離脱していることから、全体的な再整備が求められている。

『163』によれば、クラブワールドカップの解説者を務めた元中国代表DF孫継海(スン・チーハイ)は、「中国代表はいつワールドカップに出場できるのか?」と聞かれて以下のように答えたとのこと。

「早くても、10年くらいはかかるのではないかと個人的には思っている。4年後の2030年にもチャンスはあるだろうが、特にその確信はない。

王鈺棟(ワン・ユードン)はこれからゆっくりと成長し、18歳から20歳の間に中国代表でプレーするような選手になるだろう。そして、その後の人材育成が追いついてくれば、その4年後にはチャンスがあるだろう。

日本や韓国のようにしっかりとした基盤を築き、毎回のようにワールドカップへと出場できるようになることを願っているよ」

孫継海が言った王鈺棟は2006年生まれの若手選手で、中国が生んだネクストスターだと評価されている存在。

17歳でU-23代表に選出されたストライカーで、すでに今年フル代表にも選出。18歳ながら浙江FCで今季20試合10ゴールを決めており、アジア全体でも屈指の評価を受けている選手の一人だ。

ただ、孫継海は次の2030年大会ではなかなかチャンスは大きくないと考えており、王鈺棟に続くタレントが揃う2034年や2038年にならなければ難しいと感じているようだ。

なお、孫継海は中国代表として2002年の日韓ワールドカップにも出場した名DF。イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティでも一時期レギュラーを務めたことで知られる。

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